プライベート

⑥独学で仲間達とアーティストのバックダンサーなった物語(全6話)

約5分で読めます。

バックダンサータイトル画像

このシリーズは、ある大物アーティストの初ライブバックダンサー@武道館
に辿り着くまでストーリーの最終回。

僕がダンスに出会い、初の大きな仕事をして、最後にダンサーライフ初の挫折を体験する。

 

14〜24歳の過去10年間をギュッと「全6話」に渡りお届けした。

  • ダンスを始めたきっかけ。
  • ダンス仲間との出会い。
  • ダンス活動の内容。
  • ダンスが仕事になった時期。

 

下の記事にも簡単に書いたけど、今回はさらに深く。

 

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これを書く理由は、

「ダンスを楽しんでいたら仕事になっていた」

これを伝えるため。

では最終回の6話目。
注)名前は全て仮名orイニシャルです

 

 

 

早速、記事を見ていこう!⬇︎⬇︎⬇︎

 

ダンスへ感謝!本番当日の武道館

そして、本番当日を迎えた。
九段下駅はすでに人がザワザワしており、昨日のゲネプロとは違う熱気。
武道館に向かいながら思う。

 

「このほとんどが今日のお客さんだろう」

 

入口付近も人でワサワサしていた。
裏の関係者口から入るのだが、スタッフのピリピリ具合を裏側から感じ本番ムードが高まってくる。

 

それにも増して、今日は外国から大物アーティスト2組も来ている。
セキュリティーだろう、ちょいちょいデカイ黒人とすれ違う。

 

裏の通路にはケータリング(フードサービス)も用意されていた。
メンバーと合流後、少し腹ごしらえをしつつ、

 

「食べ終わったらメイク室へUに会いに行こう!」

メンバーでそういう話になった。

 

前回の交流タイム失敗を取り戻すのと、お互いの緊張をほぐす目的もあった。

 

バックダンサータイトル画像
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ご飯を食べ終え、Uへ挨拶に向かった。
実質これが2回目の直接コンタクトで、あの交流タイム以降はその機会がなかった。

Uはメイク中だった。
スタッフに中へ入る許可をもらい、挨拶と雑談をしつつお互いを和ませる・・・。

 

さすがに初対面の時より心を開いている感じ。
が、未だ開く事ができてない自分達も歯がゆい。

あわよくば、「お友達として連絡先も!」
という気持ちもあったのだが、そんな空気では全然ない

 

長居しても悪いので、切りの良いとこで部屋を出る。

 

しかし、本番までの待機時間は長い。
振りの確認もするが時間にはまだ余裕がある。

 

武道館の中を探索。
客の並びを見に行く。
海外アーティストの控え室をチェック。
(セキュリティーが厳しかった)

まるで小学生の行動である。
そして本番の時間が刻一刻と迫ってくる・・・。

 

本番30分前。
さすがにドキドキしてきた。

 

チラッと観客席を覗くが観客の顔は見えない。
しかし、ザワザワしているのがわかる。
昨日のゲネプロと打って変わり満席状態。
裏まで熱が伝わってくる。

 

初めて味わうこの空気感、高揚感。
ダンスが上手い人達は腐るほどいるが、それだけでは立てないステージもあるというのを改めて実感する。

 

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自分達がここにいられるのは、Mさんのイベントに出たことがきっかけで、そこでいい関係性が生まれなければ、別のダンサーがここにいたはずだ。

 

そう、これは「人と人がつないだ結果」なのだ。

そして、自分にはライブで気をつけるポイントがあった。

 

それは…

【息が上がらないようにする】

これは当たり前なことなのだが非常に重要。
長めのショータイムでさえ後半は息が切れる。

 

当時の自分は調子に乗ってペースを崩すことが多く、それが後半のパフォーマンスを落としていた。

5〜10分のショーでそうである。
今回はその何倍もの時間をダンスに費やす。

 

格闘技しかりスポーツ全般は、このペース配分で勝敗を分けることがほとんど。
それはダンスでも同じ。

本来のパフォーマンスを魅せるには、少し抑えるぐらいが丁度良かったりする。
これは凄く勉強になった経験である。

 

自分をコントロールしつつも、

全力で楽しむ!

ライブに向けてその意識を集中していた。

 

15分前

 

5分前

 

はい、キタ本番!

 

ステージ裏でU・バンドメンバー・僕らは待機していた。
そして、みんなで声出し!

会場の照明が一気に落ちて暗くなる。

 

「わぁああああああああ!」

 

という叫びに近い歓声が!

それはそうだ、今日来ているお客さんも初めて生歌を聴く瞬間である。
ついに始まった!という空気が歓声になり武道館を揺らした。

こちらもその空気にテンションMAX状態である。

そして本番の武道館ステージへ!

 

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ダンサーとしての本気。武道館の本気。

ステージに上がったとたん、えらい光景が広がっていた。
上がった瞬間、見たこと無い光景が広がっていた。

 

武道館ペンライト画像イメージ
(イメージ)

 

こちらはホタル
ホタル画像

 

ゲネプロとは全く異質!
それはホタル(ペンライト)が客席を包んでいる光景だった。

 

「・・・こんなにも変わるか…」

 

満員の武道館の本気を観た

 

このライブにはテレビクルーも入っており、外では何百万という人も注目をしているライブ。

下手なことはできない!

トラブルもなくライブは順調に進行していく。
体力のペース配分も大丈夫!ダンスもしっかり踊れている。

 

そして、ラストに近いライブ後半。
それは・・・

キタ!

曲の間奏で客をあおるフリータイムがあったのだが、

 

自分はUに近付き、おもむろに
ハイタッチ!からの肩組み!!

 

それは無意識だった。
企んでいたというより完全なるアドリブテンション。

 

U本人もやらされた感があっただろうw
こちらの仕掛けに少し引きながらも笑顔で対応してくれた。

 

打ち合わせもなくありがとう!
そんな気持ちは今でも忘れない。

 

そのハイタッチは、テレビカメラにも抜かれており個人的なベストショットを残すことになる。

こうして大きな仕事と共に傷跡を残してライブは終了した。

 

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海外アーティストの本気。ダンサーの本気。

そして、忘れてはいけない海外アーティストのライブ。
この衝撃を僕は忘れない。

 

海外アーティストの順番はUの後、実質そちらがメインという位置づけ。
実は、そのライブはある抽選での「無料招待ライブ」であった。
なんとも太っ腹な企画。

 

しかし海外アーティストのライブは短時間。

Uのライブで60分。
海外アーティスト2組、各30分の合わせて60分

トータル120分となる。
ちょうどいい時間。

 

海外アーティストのリハーサルは観ることができなかった。
そして自分は海外アーティストライブ自体が初体験。

 

自分たちの大きな仕事が終わったので、本場のダンスを観るために意気揚々と客席へ。
その時は、自分達はそこそこいい仕事をしたと思っていた…。

外人ヤバい!!!

 

今思えば当たり前なのだが
これぞバックダンサー!
というクオリティーだったのである。

 

衣装もバッチリ揃っている!
ダンスも振り付けもかっこいい!
身体の作りもバッチリ!

 

「あらら・・・」
「とほほ・・・」

 

最後の最後で、この感じ…。
急に調子に乗っていた自分が恥ずかしくなってきた。
いや、メンバー全員がそう感じたはずだ。

何を比べても勝てる要素がない。
いきなり現実に引き戻された瞬間である。

 

「だからあれほど…。」

 

当時の自分らを誤魔化せるアイテムは「衣装」しかなかった。
その衣装さえも戦力不足とは。

いまごろUの父親も後悔しているであろう。

衣装が私服のリハ着であったことを……。

 

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アフターパーティーで海外ダンサーと交流

そして、ライブ終了後。

 

ホテルでアフターパーティーが開催された。
そこには、海外アーティストもダンサーも全員参加している。

 

お酒もすすみ、海外ダンサーとの交流チャンスが訪れる。
こちらから挨拶をしようと顔を合わせるやいなや、

 

【Goodパフォーマンス!】

 

外人特有のあのノリで先手を取られた。
コミュニケーションでさえも負けたやんけ。
踏んだり蹴ったりである。

 

「全然グッドじゃねーよ」

心では思いつつも、

サ、サンキュ~(笑)」

と、引きつり笑いで対応。

全てに負けた瞬間である。

 

最後の最後で自分達の未熟さを知った。
自分はこれを機に「身体ぐらいは変えよう」と意識を変えた結果。

 

リアールの身体

 

あの負けた気持ちは逆にありがとうと言いたい。

生きていれば必ず負けた!と思うタイミングがある。
勉強でも、恋愛でも、仕事でも。

 

負けることがダメなのではない。
負けたあとに何をするのか?

 

これが大事である。

 

…FIN

 

トレーニング
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このバックダンサーの仕事がきっかけになり、あの人気長寿番組のレギュラー出演オファーにつながるのであった。

 

 

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