今回は、
ブレイクダンスが2024年パリ・オリンピックの正式競技に決定!
という話題を書いていこう。
国際五輪委員会(IOC)は東京オリンピックから開催都市に提案権のある追加競技制度を導入しており、パリ・オリンピック組織委員会は昨年2月にブレイクダンス、スケートボード、スポーツクライミング、サーフィンの4競技計12種目を提案。
そして今月開催されたIOC理事会にて、この全4競技の追加が正式決定となった。
一方で、パルクール、スカッシュ、ビリヤード、チェスは不採用となり、野球・ソフトボール、空手も外れることとなった。
ブレイクダンス(BREAKIN)とは?

ブレイクダンスの歴史
ブレイクダンスは1970年代ニューヨークのサウスブロンクス地区でのギャング同士の抗争の際に、銃撃戦の代わりにブレイクダンスのバトルを用い、決着をつけあったことから発展に繋がったと言われている。
現在世界で最も人口が多く知名度の高いダンスジャンル
ブレイキン、ブレイクと略されたり、BBOYINGとも呼ばれ、踊る人のことをBBOY、BGIRLと呼ぶ。
この「B」の語源は、「Black」や「Bad」などと勘違いされがちだが、本当の意味は「Break」で、曲間のビートだけの盛り上がり部分であるBreak Beatsの「B」で踊ることである。
なのでファッション雑誌等でも見られるB系、BBOYというファッションの種類という捉え方も基本的には間違え。
また、高い身体能力が必要なので、ダンスの中でもアスリート色が最も濃い。
ブレイクダンスの基本構成
ブレイクダンスには、以下の基本となる技構成がある。
①立って踊る「トップロック」または「エントリー」
②かがんだ状態で足技を繰り出す「フットワーク」
③頭や肩など全身を使って回ったり跳ねたりする「パワームーブ」
④ピタッと止まるキメ技「フリーズ」
この要素に加え各プレイヤーがそれぞれの独創性をちりばめていく。
もちろん音に対してのムーブやリズム感も採点に影響してくるだろう。
日本は近年トップレベルの活躍を見せており、18年ユース五輪では女子の河合来夢が金メダルを獲得した。
男子では半井重幸が銅メダルを獲得した。
日本でのブーム
1983年に映画「ワイルドスタイル(WILD STYLE)」でブレイクダンスの大御所ロックステディィクルーが日本に来日。
「ブレイクダンス(BREAK DANCE)」で有名になったダンサー「ブガルー・シュリンプ」も歯磨き粉のアクアフレッシュのCM出演とそのプロモーションで来日。
ホウキを使ったシーンは当時衝撃を与えた。
そして日本にヒップホップカルチャーの種をまき、1980年代当時にアイドルデビューした風見しんごが歌番組でブレイクダンスを披露し、一躍日本での認知度が上がった。

ブレイクダンスの正式競技採用は近代オリンピックの歴史で初!
ブレイクダンスの正式競技採用は、1896年から続く近代オリンピックの歴史で初めて!
そもそもストリートダンスを通して採用されるジャンルは皆無だった。
今、若者を取り込もうと様々な競技が採用されている。
一方で東京オリンピックで提案され正式競技となっていた野球・ソフトボールと空手は外れ、全体の競技数は32となり参加予定選手数も600人減の約1万500人となった。
実はブレイクダンスの“強豪国”である日本。
2021年1月からはダンスの国内プロリーグ “D.LEAGUE”もスタートするだけに、いまからメダル獲得の期待が高まる。



かつてブレイクダンスは1対1で踊って勝敗を決める競技で、
「総合的にどっちがカッコ良かったか」
という審査員の主観で採点していた。
これが曖昧で一般的にわかりにくいジャッジ基準をもたらしていたが、徐々に審査整備され、2018年に開催された世界ユース選手権では、5人の審査員による
●技の難易度や質をチェックする「身体」
●音楽性や攻める姿勢を見る「解釈」
●創造性と個性が鍵の「芸術」
という3点を柱に勝敗を決めるシステムとなり、競技としての形を整えた。
日本ダンススポーツ連盟は、国際大会よりさらに厳格で細かい基準を用いた採点方法を独自に開発し全日本選手権などで19年から導入した。
今後もパリ五輪に向け、ルールはさらに整備されていく見通しになるだろう。
日本の活躍に乞うご期待!
最後に超クールでクレイジーな動画でお別れしよう!


