今回は、
破綻するビジネスとは?
という内容を書いていこう。
世の中には、利益の追求だけを考える企業が多い。
確かに、企業経営をする以上は利益を出すことは重要であるものの、それだけにフォーカスするのではいけない。
そこに必ず「お客様」の存在がある。
ただ、実際のところ大企業や一流店舗であっても、お客様不在のまま利益を追求することが後を絶たない。
例えば、過去にはザ・リッツ・カールトンや帝国ホテル、ヒルトン東京という超一流ホテルであっても、食品偽装問題で大きく報道されたことがあるくらい。
こうした企業であっても、お客様の存在を忘れることがあるのだ。
利益の本質を学ぶ必要がある
ビジネスをする上では、最初に”利益とは何か?“について学ばなければいけない。
あなたは”利益とは何か?”すぐ答えられるだろうか。
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利益というのは、
「お客様が喜んでくれた額」であるといえる。
例えば、
高級フレンチであれば、女性をデートに誘うときに男性が活用するかもしれない。

このとき、良い雰囲気や男性が用意したサプライズで女性が満足してくれれば、男性にとっては次のデートの約束に繋げることができるし、最高のシュチュエーションになる。
この場合、お店というのは料理というよりも
「非現実を楽しめる一瞬」を売っているといえる。
こうした感動を与えることで、お店はその対価を受け取る。
このときの対価が「お金」という形で返ってくるだけのことなのだ。
ただし!このときに利益を簡単に増大できる方法があるのだ。
それは…
外国産の安い原料を仕入れ、国産の高級素材だとウソをついて出すという方法。
こうすれば、原価が下がるので利益額は簡単に倍以上になる。
しかし、そのような手法に手を染めると必ず後で表に出てしまう。
理由は単純。
内部告発があるから。
どれだけ上から圧力がかかっていたとしても、道徳に反すると必ず内部から反発がでる。
これがある臨界点に達すると、周囲に悪い噂が広まるようになるのだ。

悪い噂は簡単には消えない
信頼を構築するのは難しいが、悪い噂は簡単には消えない。
これは企業に限ったことではない、人間関係でも同じ。
企業の多くが数年で潰れたり、業績を著しく悪化させたりする。
その理由は、一瞬でも悪いことを考えて実行した結果でもある。
これは産地偽装だけではない。
よく言われるブラック企業もそう。
従業員の労働環境が劣悪なため、それが表に出ることで企業イメージが悪化して経営に苦しんでいる企業はたくさんある。
利益を押し上げる方法として他にも「人件費を安く抑える」という方法がある。
ただ、それによって拡大した企業は安い人件費によって成り立つビジネスモデルを組んでいる。
そのため、企業規模が大きくなって劣悪な内部環境が明らかになると、急に客離れが進み、お金に苦労するようになってしまう。



ビジネスは目に見えない細部に宿る
企業にとって、利益を追求することは重要。
ただ、その利益が「どのように生み出されたのか」はもっと重要。
お客様へ提供する質を落とすことで利益を増大させたのであれば、後で必ずお客様からの信用を失う事になる。
その結果、ビジネスが破綻していく。
他にも、従業員の人件費を抑えることで実現した利益なのであれば、同様に悪い噂が広まるようになる。
さらに従業員のモチベーションも落ちるため、生産性が上がらなくなる。
これはサービスの質が落ちることを意味するため、あるときを境にして客離れが一気に加速してしまう。
これらの要因が重なると、それまで好調だったとしても資金繰りが急速に悪化して倒産への一歩を踏み出すようになる。
このように考えると、「利益の生み出し方」がいかに重要であるかを理解できるだろう。
ビジネスで成功し続ける人の共通点は、
「どれだけ誠実であるか」にある。
利益の追求というのは、”感動させた人の数を増やす”ことによる利益でなければ意味がない。
この意味を理解して、”誠実に接すること“のできる人だけがビジネスで永久に活躍できる。






目に見えない部分こそ重要なポイント
本当に重要な部分というのは、「お客様の目に見えない部分」に存在する。
●飲食店による産地偽装問題
●従業員のコストカット
●工事会社による手抜き工事
●建築家やデザイナーによるパクリ問題
など、やろうと思えばお客様の目が届かない事はいくらでも可能。
そして利益を簡単に増大させる事は可能だが、こうした”目に見えない細部“にこそ、あなたがビジネスを行うときの本質が見えるのである。
そうした目に見えない部分に対して、”どれだけこだわりを持っているのか“によって、あなたのビジネスに対する姿勢がわかる。
また、
「あなたが10年後も活躍できるかどうか?」
は、このような細部のこだわりで、ある程度の結果が見えてしまうのだ。