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【転職】ラッパーがスケボー業界で成功!他業種でも価値を生むには?

今回は、

ベテランアングララッパーの「デル・ザ・ファンキー・ホモサピエン」がスケボー界でもリスペクト!?

という内容を書いていこう。

 

デル・ザ・ファンキー・ホモサピエン?
って誰やねぇん!

その気持ちはわかる。
何故なら彼はアンダーグラウンドのラッパーだから。

デル・ザ・ファンキー・ホモサピエン?って誰やねん!

1991年からアンダーグラウンド(以下、アングラ)活動しているベテランである。
2000年代以降ではGorillazの

「Clint Eastwood」

「Rock the House」

 

のラップをしており、なんと90sを代表するラッパーで現在は役者で活躍中のIce Cubeの従兄弟なのだ!

そんなデルはヒップホップ業界だけでなく、スケートボード(以下、スケボー)業界からもリスペクトされているのを知っていただろうか。
スケボーは東京オリンピックで正式種目となり、日本人の男女で初の金を取ったのも記憶が新しい。

デルは少年時代に学校のスケーターとつるんでいた。
その経験を活かし、多くのスケボーゲームのサントラにも参加をしてきた。

その後、有名スケボーゲームのサントラのスコアもするようになる。
アングラの音楽業界のみで活動するのは難しいが、彼は他業界でも自分の存在感を発揮しているのだ。

 

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ヒップホップと関連深いスケボー文化

他業界というとファッションを思い浮かべる方が多いと思う。
実際にヒップホップアーティストでファッション業界に進出している人は多い。
そのなかで、構図が似ていて、カルチャーや歴史を重視している業界がスケボー業界である。

スケボーカルチャーは元々サーファーから生まれた文化。
このような非常に多様性に富んで結束が強いカルチャーは多くない。

そんな彼は、スケボー業界でリスペクトを得ている。
もちろんリアルタイムで当時のヒップホップを聴き、彼のファンであった人も多いと思う。
彼の楽曲をスケボーのビデオやゲームで知ったという人も多いだろう。

有名なスケボーゲーム「Tony Hawks Pro Skater3」や「Skate 3」に楽曲がフィーチャリングされたり、

 

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1992年にデッキブランド「Plan B」のQuestionableのビデオに使用されている。

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彼の楽曲は何故スケボー業界で評価されているのか?

デルは40歳になってスケボーを始めたらしい。
それについて語っているインタビューを紹介しよう。

デル:
俺は元々スケーターたちと一緒に育ったんだ。
でも小さいときにスケートで怪我をし、そこからスケートをやめた。

皆が思うようにスケートは「センスの人」しかできないと思っていた。
でもRazorからキャスターボードが出て、それに乗れたことがきっかけで、本格的にスケートを始めたんだ。

 

あなたの楽曲は頻繁にスケートビデオやゲームに使用され、スケート業界で評価されています。
それは何故だと思いますか?

デル:
昔からスケーターやロック界隈のやつらと一緒につるんでたからかな。
いわゆる「学校の嫌われ者」とつるんでいたからだと思う。

俺もその「学校の嫌われ者」の一人だったから、ジャンル関係なく「変な奴」と仲良かったんだ。
でも、俺はそいつらを変だとは思わなかったけどね。
俺はそういうやつらに影響されているから、俺の支持がスケートカルチャーに属していることは理解できるよ。

 

スケボーは「センスある特定の人」にしかできないと思っていた、と語っている。
これはスケボーに限らず、多くの分野に共通することである。

「ラップがやりたいけど、自分にはできない…」

と思う人もいるかもしれない。
しかし、何かを始めるにおいて遅すぎるということはない!

まぁ、さすがに90歳でプロを目指すのは無理はあるが、挑戦しない後悔より、挑戦して後悔した方がいい。

デルのキャリアのポイント!

少年、青年時代の経験が生きていることだろう。
スケーターやロック界隈の奴らとつるんでいたと語る彼だが、「他の分野」の人たちと一緒に生活し、カルチャーの温度感を理解するだけでもキャリアにおいて相当有利になったはず。

元々はスケボーカルチャーに浸かっていたわけではなかったが、好きなカルチャーが感覚で楽曲のバイブスになって伝わったのだろう。

実際に彼は、「パンクやハードコアなどの音楽を愛している」ということを語っている。
2000年代以降の活動を見ると、他の業界を理解することの強さを学ぶことができる。

そんな自分も、40歳を越えてからブラジリアン柔術を始め現在は青帯。
“やりたかった後悔”より”やらなかった後悔”の方が悔いが残る。

是非、臆せず挑戦していこう!

 

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音楽業界の現状

彼は音楽業界についてこのように語っている。

デル:
現在のヒップホップ業界はビジネスを意識するあまり、ワック(「ださい」「偽物」「まがい物」)なアーティストが多くなってしまった。

もちろんカッコいいアーティストも多いが、リスナーを「何にでもついて行く羊」として見ている奴も多い。
「こういうのが欲しいんだろ?」という感じで音楽ビジネスが進んでしまいワックな作品も増えた。

それをやり続けた結果、最終的には誰も音楽を”買わなくなった”。
不運なのは、それが俺が元々属していた業界であったこと。

俺はその「業界」に流されないから別に良いんだけど。

 

これを聞いて日本の音楽、エンタメ界にも共通していると感じたのは自分だけではないはず。

この現状で、彼のようなアンダーグラウンドアーティストがリスペクトされるのは、スケートボード業界だったのだ。

デルはサンフランシスコのスケートブランドFTCやPlan Bのイベントなどでも、MCとしてライブ出演をしている。

確かに彼はアングラなラッパーかもしれない。
だが、Gorillazなどの「音楽業界」の仕事に加え、スケートボード業界からの仕事も得ることができている。
これは生き方、仕事にも生かせる非常に重要な姿勢、思想である。

Del The Funky Homosapien

カルチャーを引き継ぎリスナー教育が行き届けば、確かに音楽業界だけでアーティストへの分配ができるかもしれない。
しかし、「他の分野でリスペクトを得る」という姿勢は非常に重要で、多くのアーティストが実践している。

 

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実際に日本で成功しているバンド「Suchmos」も、アパレル業界から攻めた。
とのこちらのインタビューにて語っている。

とはいえ、アパレルもスケートも、「音楽ファン」という枠で言えば、音楽と相関性の強い分野であり親和性も強い。
今は発信力次第で成功できる可能性を秘めているのも事実。
親和性がない例で成功しているパターンも確かに多い。

例えば、芸人ヒロシとキャンプなど。

しかし、今回のように上辺だけでなく、他のカルチャーを大事にし、その分野でも支持を得る活動は現代のアーティストにとって重要なオプションの1つなのは間違いない。

「何歳になっても新しい活動ができる!」

 

【書籍紹介】

50歳、未婚。彼女、友達なし。
そんなヒロシが、群れずにつながらずに生きることが、
どんなにラクで、楽しいものか――それを本書で明かす。

「ひとりで生きていく」

これこそが、ヒロシが50年間、妬んだりひがんだりしながらたどり着いた、
居心地のいい生き方。

本書を読み進むうちに、ちょっと笑ったり、せつなくなったり…
きっとあなたなりの大切なヒントが得られるだろう。

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