今回は、
失敗するダンススタジオ経営、その理由と原因とは?
というテーマで書いていこう。
年齢的に自分の周りには、ダンススタジオを立ち上げる知り合いが増えてきた。
その中で失敗するダンススタジオも数多く目にしてきた。
今まで自分が見てきたダンススタジオの状況を、個人的見解を踏まえて書いていこうと思う。
今回は「失敗」というテーマだけど、逆に「長く営業するダンススタジオためには?」とは今回の逆のことを意識すればいい。
この記事が長く愛されるダンススタジオに導くヒントになれば幸いである。
では、まずは失敗しているダンススタジオとは?
これを項目で書いていこう。
失敗しているダンススタジオとは?
●赤字である
●生徒がいない
●インストラクターが1人
●インストラクターに払い過ぎ
●スケジュールが全然埋まってない
●スタジオの雰囲気が悪い
●スタッフの態度が悪い
●活動が見えない
●発表会などのイベントがショボかったり問題が多い
●地域のイベントなどでも見かけない
●ホームページがフェイスブックのみ
いろいろ挙げたけど、結局失敗してるスタジオとは、要は、赤字って事。
上記の全ては、赤字の原因とも言えるかもしれない。
では簡単に、1つずつ確認していこう。
赤字である
単純に赤字運営のスタジオ。
失敗してるダンススタジオ=赤字ということ。
赤字とは、
支出が収入を上回り超過した状態。
ちなみに黒字とは、
一般的には収入が支出を上回って剰余が生じた状態。
生徒がいない
生徒がいない=売り上げが出ない
さらに、これは負のイメージ連鎖にもつながる。
どのクラスも2〜3人くらいしか生徒がいないと、「あのスタジオ全然人入ってないよ」という”噂”や”口コミ”が出回り更に生徒が離れてしまう可能性もある。

インストラクターが1人
これはかなり極端な表現だけど実際にあるパターン。
ほぼ1人で毎日の枠を埋めまくってるスタジオってよくある。
特に地方には多いイメージ。
あと”経営者兼インストラクター”という形は個人スタジオには多い。
コスト削減的な意味だろうけど、完全に負のスパイラルに陥る。
#個人運営ダンススタジオ に多い、イントラ兼経営者のスタイル。
これイントラ人件費を軽減するけど、これで成長したスタジオを知らない。
大きく成長するのは完全に経営者として運営しているとこがほとんど。
これは #ダンサーのプライド で踊らなくなった自分が許せないのだろう。
無駄だなあ。
— REaaaL (@reaaal_dance) April 23, 2020
知り合いの女性で地元密着型で一人だけで回している子を知っているけど、環境が悪くなると一発で飛ぶリスクがある。
なので、1人でレッスンしまくるのはやめた方が良いと思う。
確かに人件費は厳しい。
けど、人を雇用することは運営拡大と経営者の経験値をあげる上で必須。



インストラクターに払い過ぎ
これは、前述とは逆の「コストがかかりすぎ」のパターン。
しっかり収支管理をしないと払い過ぎて売上を圧迫しまうことになる。
一度インストラクターと契約指定しまうと、ギャラを下げるという交渉はしずらい。
なので何となく決めるのは御法度。
予め10円単位までしっかりと細かく計算してから契約しよう。
特にダンサー上がり、現ダンサー気分のオーナー(経営者)はノリで決める人も多い。
よほど余裕がない限り、
“情“や”付き合いの長さ“に影響されないよう注意。



スケジュールが全然埋まってない
せっかくスタジオがあるのに、1週間のスケジュールがスカスカなスタジオをたまに見かける。
それでもしっかり利益が出ていれば良いけど、そうではないスタジオがほとんどだと思う。
集客が出来ていれば、必然的にスケジュールは埋まってくるはず。
それに伴い売上も上がっていくはずなのだ。
また、スタジオはキャパに制限があるので、スケジュールのコマ数やジャンルなどを増やす事で、キャパを増やしたり、ターゲットの幅を広げたりしていく必要がある。
1コマに何十人という人気クラスがあれば良いけど、
スケジュールはスカスカ。
インストラクターに払い過ぎ。
これは最悪のケース。
スタジオの雰囲気が悪い
スタジオの雰囲気ってほんと大事。
入口が汚い。
ロビーが変に薄暗い。
やたら幅を利かす生徒や保護者がいる。
トイレが汚い、臭い。
スタジオが臭い、埃だらけ。
…etc
様々な要因から作り出されるスタジオの雰囲気ってある。
雰囲気が悪いと、やはり少しずつ生徒は離れてしまう。
しっかりお客さんの立場に立ってマメに改善していく必要がある。



スタッフの態度が悪い
これも前述の「スタジオ雰囲気」に近いけど、スタッフの態度が悪いと他のスタジオを検討する要因になる。
お客さんは、以外に細かいところまで見てる。
お客さんに気持ちよく通ってもらうための努力が必要。
特に初見の見学者は非常にシビアで敏感である。
選ばない理由はいくらでも出せるので、
通わない理由をどれだけ改善するか?
これが重要!



活動が見えない
形がないモノを売るサービス業では、
“サービスの見える化”を常に意識する必要がある。
ダンススタジオも同じくサービスの見える化を意識しなければ、お客さんが選ぶ事は難しい。
ホームページやチラシ、スタジオの雰囲気が伝わる写真だったり、
例えば、よくサイトである”お客さんの声”
「こんなスタジオです!」
といった説明など、様々な方法でサービスを見えるものにして行く必要がある。
だけど、プロダンサーとしてキャリアを積み上げた、いわゆる「ダンサー上がりの経営者」は自分よがりな経営になりがち。
お客さん目線が欠けている事が多くある。
入り口に看板がない。
画像がないホームページ。
地域の行事や交流をしない。
経歴に頼りすぎて集客を放置したり、活動が見えないスタジオは本当に多い。
それでは選ばれるスタジオにはなれない。
これは経営者だけの問題ではなく、若いイケイケインストラクターにも言える。
今のお客さんは凄いシビア。
インストラクターはサービス業!
という意識を共有し教育するのも経営者の仕事。
現状はインストラクターにお任せ(信用する)が多いけど、必ず指導者として教育、研修が必要になってくるだろう。
(むしろ、すでに必要だと思う)



発表会などのイベントがショボかったり問題が多い
ダンススタジオとしては、発表会やイベントなどは、とても良いプロモーションの機会。
中には売上の大半を発表会、イベントで立てるスタジオもある。
それなのに、
すごくショボい演出。
グダグダな進行。
イベント関連の生徒さん達への案内不足。
出してあげる!という上から目線。
など、参加するメリットよりも不満が上回ってしまうと、
次回の参加を見送る。
別のスタジオへ流れてしまう。
など生徒の数が減ってしまう結果を招いてしまう。



地域のイベントなどでも見かけない
地域のイベントなどを何か理由をつけて参加しない。
そもそも誘われない。
こんなダンススタジオがある。
東京都心部以外のダンススタジオでは、地域の人達をターゲットにすることがほとんど。
その地域でビジネスする!
ということをしっかり理解して地域社会に貢献することは非常に大事。
これを怠ると、その姿勢が結果として地域の顧客を遠ざけてしまう結果に繋がってしまう。



ホームページがフェイスブックのみ
知識がないから。
コストがかかるから。
面倒くさいから。
など様々な理由から、ホームページをケチって作らなかったり、SNSなどで代用するダンススタジオが中にはある。
今はダンススタジオにとってホームページとは、
ダンススタジオの”入り口”であり、スタジオの”顔”。
スタジオのイメージを大きく左右するものなので、必ずしっかりとしたホームページを作ることが必要になる。
以上、様々な原因を説明してみた。
“ビジネス”と”成功”を考えモチベーションアップする記事まとめ⬇︎



【ダンススタジオ経営】失敗する理由と原因のまとめ
この他にも「立地」や「固定費」「家賃が高すぎ」など、まだまだ失敗に繫がる原因は沢山あると思う。
スタジオオーナーに経営知識が不足していると、
何が悪いのか?
その改善策は?
という分析も誤まる可能性が高い。
オープンして順調に営業を続けても、いつどんな競合が現れるかわからない。
ましてや、新型コロナのような価値観や環境がガラッと変化する場合もある。
競合が現れても負けない!
競合が参入しずらい存在!
このようなダンススタジオを目指して欲しい。
そのためには、
経営者が学びを続ける。
自身のスタジオを客観視して改善を続ける。
この必要がある。
既にスタジオを経営されている人は、今一度見つめ直して見てほしいところ。
そして、より良いダンス環境を提供していって欲しい。
GOOD LUCK!


