子供は常に学びたがっている!
今回は、
子供の能力向上に焦点を当てたダンスレッスンメニューを考えてみた。
・問題解決能力
・イマジネーション能力
・コミュニケーション能力
・リーダーシップ能力
能力開発には与えるだけではなく、考えさせる事も重要。
今の教育ダンスレッスンにはこれが足りないと感じる。
通常のダンスレッスンではスキル重視。
「流行りは何?」
「うまい?上手くない?」
「カッコいい?可愛い?」
そして、教育系ダンススクールも飛んで跳ねてお遊戯状態。
要は、動きでしかダンスに取り組んでいない。
という状況。
ダンス指導に長く携わって素直に感じている。
日本が抱える少子高齢化。
日本の出生率も90万を割り、国力が下がるのは間違いない。
出生数90万人割れへ 19年、推計より2年早く |日本経済新聞
ダンスレッスンはもっと人間力を上げる内容にできる!
そう感じて、今回のメニューを考案してみた。
このメニューは、
自分の個性に気付き人間力を上げる子供達に送る。
能力開発ダンスレッスンメニュー。
である。
(対象年齢は6歳以上が好ましい)
早速、記事を見ていこう!⬇︎⬇︎⬇︎
能力開発ダンスレッスン内容
これを簡単に説明すると。
振付を課題にしたディベート形式。
である。
さらに加えると
2エイトの振付を課題にしたディベート形式。
となる。
「2エイト?短くない?」
確かにレッスンでいうなら短い。
しかし、今回の目的はスキルではないのでコンパクトな方がシンプルになり効率が良くなる。
では流れを説明していこう。
①2エイトの動き(振付)を教える
これはみんなが出来る範囲のレベルで構わない。
移動やフォーメーションも必要ない。
難しい振付だとスキルアップが目的がなってしまうので簡単にしよう。
②子供達をグループ分けする
最低でも2グループは欲しいところ。
もし人数が多い場合は複数グループに分けても良い。
そして、ここからが本題。
③お互いのダンスを見て改善ポイントを考える
問題提議能力
先ほどの振付で1グループづつ前で踊ってもらう。
その際にダンスメモと称し、踊ったグループのメモを書き出してもらう。
メモのポイントは以下。
・良かったポイント
・悪かったポイント
・改善ポイント
これには正解はなく、自分が見て素直に感じた事を書く。
何も感じなければそれでも良い。
とにかく、
見て考え意見を出す
この行為が重要なのだ。
この流れを1グループづつ行い、全グループ終了に全員メモを発表してもらう。
これによって、ダンスに対して問題提議や問題解決能力を取り入れられる。
「人のダンスを見て何を感じたのか?」
個々の感受性やセンスなども感じる事ができるだろう。
④フォーメーションを考えさせる
イマジネーション・コミュニケーション能力
メモ発表の次は、
2エイトの振付に対し各グループでフォーメーション(移動)を考える。
グループ人数が少ない場合は、全員1グループとして全員で考えよう。
これは少しダンスセンスとスキルが必要になるので、ダンス経験者を上手く混ぜて行うのが良いかもしれない。
正直ダンスで2エイトは短い。
フォーメーションを考えるには物足りない長さではある。
しかし、その動きの中でも移動やポジション変更は可能。
このメニューでポイントがある。
・移動もフォーメーションは歩くなどはNG
・時間を決めて時間内で考える
フォーメーションは自由だが、歩いたりカウントを無駄に使う動きはNG。
簡単なステップやダウンアップなどしっかりリズムを入れることが重要。
もちろんオリジナルの動きを入れても良いし、ダンスとして見せる内容にする事。
あとは、ダラダラせず決まった時間内で行う事も大切。
そして、フォーメーション変更後の振付を再度発表してもらう。
この時にメモは必要ない。
同じ時間内で、どんなフォーメーションを考え変化させたのか?
各自が色々感じるだろう。
これにより
「率先して発言する人」
「意見に着いていく人」
「意見を言うだけの人」
などのタイプも見えてくる。
グループ数が多い場合、1番良かったグループを決めるのもいい。
しっかり優劣を決める事で向上心につながる。

以下余談。
会社や企業で人事や部署移動の参考に、バーベキューなどを開催することがある。
グループで料理をしたり共同作業をすることで各自の性格・個性が出る。
ダンスを通してそれを行なっている訳だ。
なので子供だけでなく、大人でも生かせるメニューなのではないだろうか。



⑤リード役を決めて進行してもらう
リーダーシップ能力
最後に、リード役を決めて1人づつ回してもらう。
要は、先生ポジションで前に立ってもらう。
この段階であれば、2エイトの振付にも慣れているはず。
なので、人前でリードする事に集中できる。
振付のリードは「カウント」「音」の2パターンで行う。
カウントでリード
リード役がカウントを
「12345678」
と言いながら動きを合わせる。
声で振付の確認作業をするイメージ。
音でリード
音でやる時は、踊り出す前に「5678」というカウント出しをして始まりを合わせること。
このメニューは人により向き不向きがあると思う。
人前に立つのが苦手な人は、声を出すのも難しいだろう。
これで自分の性格を知る1つのポイントにもなる。



以上。
これら全メニューを1回で行うには時間が必要。
数回に分けてやる方がいい。
または数時間かけてセミナー的に行うのも良いだろう。
「ストレッチ」「基本リズム」など毎回同じ事を繰り返すメニューで、リード役を与えて進行させるのもいい。
学校でいう日直みたいな感じである。
これらの能力開発メニューを積極的に取り入れてほしい。
新鮮な気持ちで取り組めるはずである。






マンツーマン(1:1の)レッスンの場合
グループではなく1:1の場合も説明しておこう。
まず振付を教えるのは同じ。
振付を教えた後に、子供の動画を撮る。
その自分の映像(ダンス)に対して
・良かったポイント
・悪かったポイント
・改善ポイント
を考えて発表してもらう。
これは自分の動きを客観視する目的もある。
フォーメーションメニューは、
指導者と一緒に移動方法やポジションを考える。
それを再度撮影して意見を交わすのも良いだろう。
リーダーシップメニューは、
「カウント」「音」で同じように前に立ってもらい一緒に踊ろう。



指導者の「人間力」「ダンスの見識」が必要
このメニューを行うにあたり1つ重要なポイントがある。
それは、指導者のスキルと人間力である。
ダンス経験が長く見識もあり、子供達の意見を客観的にまとめる人間力が必要だ。
・ダンスのスキルを指導できる。
・ダンスの本質を知っている。
・曖昧なイメージを言葉で表す。
・グループの意見をまとめる。
・状況に対応できる柔軟さ。
何より指導者は能力を引き出すセンスが必要になる。
大抵のダンスインストラクターは
「面倒臭い!」
と思うはずだ。
なぜなら、踊って動いて指導した方が楽だし何も考えずに済むから。
なので指導側の選定も重要になるので注意しておきたい。



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