今回は、
本当の成功者とは何か?
という話題を書いていこう。
あなたは成功者と聞いて何をイメージするだろうか。
成功=経済的な成功
これが一般的かもしれない。
しかし、これでは必ずしも本当の意味で成功者であるとはいえない。
つまり、世の中で成功者と呼ばれている人であっても、実はまったく成功していないことはよくある。
この意味がわかるだろうか。
例えば、
芸能界で一躍脚光を浴びて誰もが成功者!と認める人でも、薬物に手をだすことがある。
また、経済的に大きな成功を収めている人でも、親や妻(旦那)との仲が悪く一家離散の状態になっている人がいる。
これでは、いくら「お金」の面で恵まれていても、「心」は豊かになっていない。
そのため、真の成功について適切に理解する必要がある。
真の成功とは何か
ビジネスをする上で、経営者の仕事は利益を出す仕組みを構築すること。
事業を行う以上は圧倒的な努力を必要とするが、正しい努力をすればある程度は誰でも稼げるようになる。
では、大きな利益を出し、お金が入ってくることだけが成功なのだろうか。
例えば、
夜も寝ずに必死に働く。
時間がないので食べ物はコンビニ弁当だけ。
運動をする時間も気力もない。
こんな毎日を過ごしたとする。
これによって経済的に大きな成功を手にしたとしても、健康を害せば、それは真の成功ではない。
どれだけお金があったとしても、体が慢性的に不調で日々の活動が制限されてしまうなら経済的な豊かさがあってもあまり意味がない。
あのスティーブ・ジョブズでさえ病には勝てなかった。
さぞ無念だったであろう。
そういう意味では、健康状態を維持、継続したまま成功をする。
というのは必要性が高く、価値がある。
他にも、家族との関係が悪く、配偶者と別居状態、子供と絶縁状態ならどうだろう。
“心の底から幸せだ“といえる状態でなければ、いくら経済的に優れていても、それは成功とはいえない。
人間というのは、全員が基本的な5つの欲求をもっている。
それは、
「生存」
「愛・所属」
「力」
「自由」
「楽しみ」
人は、この5つのどれかを満たすために行動する。
1つでも欠けると、それは真の成功ではない
そして重要なのは、このうち1つでも欠けると、それは真の成功ではない。
ということ。
例えば、
健康が害されて病気になると、日々の生活が困難になる。
そのような「生存の欲求」が満たされていない状態では、いくらお金があっても成功しているとはいえない。
同じように、いくら経済的に優れている人であっても、常に孤独感があるなど「愛・所属の欲求」が満たされていない人もいる。
また、本来自分がしたい仕事とは別のことを行い、心の底から楽しめないゆえに「自由の欲求」や「楽しみの欲求」が不十分である人もいる。
こうした状態も成功とはいえない。

成功者が問題行動を起こす理由
真の成功の定義は、
「生存」「愛・所属」「力」「自由」「楽しみ」
これら5つの基本的欲求を”すべて満たした状態“で成功する事。
つまり、
●常に健康な状態で(生存)
●多くの人から愛され(愛・所属)
●経済的にも社会的にも優れ(力)
●時間的にも心にも余裕があり(自由)
●新たな挑戦や本当にやりたいことする人生(楽しみ)を
送る
これが真の成功なのである。
心が平穏な真の成功者は、これら全てを満たすことを意識している。
こうなれば、問題行動を起こすことはない。
だが冒頭で述べた通り、成功者と思われている人でも、犯罪を犯したり薬物に手を染めたりする。
この理由は、”真の成功を手に入れていない“から。



問題行動が起こる理由
それは、「常に孤独だった(愛・所属の欲求が満たされていない)」など、
先に述べた基本的欲求の何かが欠落しているから。
要は、心が満たされていない”心の貧しさ“から起きるのである。
だからこそ、「願望や欲求を満たした成功」を考える必要がある。



自分の欲求はどのレベルなのか
成功者ほどハングリー精神が非常に強く、欲求不満で満たされる事がなく、常に追い求める傾向がある。
自分の欲求はどのレベルで満たされるのか。
これも成功する上で大切な考え方。
ハングリー精神は大事。
しかし、腹一杯なのに食べ過ぎると身体を壊す。
1つの成功を求め過ぎるのは、心に余計な脂肪を付ける原因にもなる。
何事もバランスが重要なのだ。
成功も人それぞれ。
誰もがヒーローになれる訳ではない。
これを意識することで、真の成功者の仲間入りを果たせるようになる。
経営者にとって、経済的な豊かさは真の成功ではない。
この事実を理解したうえで、真の成功を手に入れるための適切な努力が必要になってくるのである。