本日、豊島園で上映された、
Fukushima 50の試写会に行った。

運よく試写会に行けたので、いち早く個人的な感想を(多分最速!)で書いていこう。
でも、自分は原作を読んでいないので小説と映画のギャップは分からない。
今回は、あくまで”映画”の感想というのを踏まえて欲しい。
Fukushima 50はこんな映画
2020年3月6日公開予定の日本映画。
門田隆将著のノンフィクション書籍『死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発』が原作。


東北地方太平洋沖地震に伴う福島第一原子力発電所事故発生時に発電所に留まって、対応業務に従事した約50名の作業員たち・通称「フクシマ50」の闘いを描く。
引用:wiki
出演キャスト
佐藤浩市
渡辺謙
吉岡秀隆
緒形直人
火野正平
平田満
萩原聖人
吉岡里帆
斎藤工
富田靖子
佐野史郎
安田成美
と、そうそうたる顔ぶれ。
キャスティングは渋い!
これでショボいはずがない。
国内最大級のテーマで製作陣とキャストは一流!
まずは素直に凄いと思ったのは、各俳優陣とその演技。
トレンドなど関係なく、実力とイメージがマッチしたキャスティングは良かった。
渡辺謙さんと佐藤浩市さんの、骨太な演技は説得力がある。
脇を固める個性的な俳優陣もそれをサポートしている。
映像も含め壮大でキャストも凄い映像だった!
国内映画では最大級。
という褒めはここで終わり。
ここからは正直な辛口感想を書いていこう。
果たして何が気になったのか。。。
Fukushima 50は泣けるのか?
結論から伝えると、
正直泣けない。
いや、自分は泣くに泣けなかった。
試写会に来た人達は半分以上はウルウルしただろう。
実際に泣く人もいた。
けど、
現場で命懸けで作業し命を張った人達は、この映画を綺麗事に感じるかもしれない。
詳しく書くとネタバレになるので控えるけど、
何故なら、この映画には”ある事実“が公開されていないから。
公にされていない事実とは?
まずはこちらを読んで欲しい。
あなたはこの事実をご存知だろうか。
福島第一原発事故、現場勤務で死亡は6人、東電社長の葬儀出席ゼロ
alterna ――オルタナ
このような事実がありながら、
映画ではリアルな犠牲者が全然見えてこないし、追悼の意を全然感じない。
結局、Fukushima 50はイメージ戦略映画なんだよね。
泣けるわけない。
当時の東電、政府全てを
ネガティブ → ポジティブ
に変換させようと頑張った映画だと感じた。
東電の現場職員の方々は凄い人達!
「事件は現場で起きてる!」

どっかで聞いたことあるセリフだけど、あの日これがリアルに起きていた。
この内容に関しては、まぁあるだろうな。
という感想。
映画では「上層部」と「現場の人達」の温度差や想いの違いは、ちゃんと伝わった。
現場で命張った職員や作業員の人達には感服。
感謝しかない。
ラストの方では米軍の
トモダチ作戦

の内容も描かれていたが、
これも感謝だしツッコム事はない。
しかし!この映画は、
現場で本当に命懸けで日本を守り支えた方達に、真正面から向き合ってない!
むしろこれって、本来は“最も向き合わないといけない事“じゃない?
遺族の方達はどう感じたのだろうか。
映画「Fukushima 50」からのメッセージ
俺たち頑張っただろ!?
だからこれで許して!
みたいな。
試写会を観て、こう感じた人はどのくらいいたのか。
こうした事実を掘り下げないで表面的に感動する人達は、結局メディアに踊らされてる人達なんだろうな。
と改めて感じる経験になった。
情報過多の昨今
疑問を持つ事。
これは物凄い大事な意識だと思うんだよね。
もし、この映画で泣けるとしたら、
現場の努力と葛藤、恐怖。
犠牲になった方達の悔しさ。
で泣けてくる。
Fukushima 50を観る前に!
映画を観る前に、いま一度あの時の事実や歴史を振り返ってから、
Fukushima 50に足を運んで欲しい。
福島第一原発事故、現場勤務で死亡は6人、東電社長の葬儀出席ゼロ
alterna ――オルタナ
このテーマは、アメリカだと911と同様だと思うけど、あっちはあくまで陰謀論。
Fukushima 50は事実である。
個人的には、この公になっていない”隠蔽の事実“に迫った映画が観たいと思った。
コロナの対応といい、有事の際の対応が本当のリーダーの資質である。
風化させてはいけないこと。
それは、
この事実では?
以上。
これが正直な感想だったけど、思いは人それぞれなので。
こうした背景関係なく”映画クオリティ”としたら、かなり重厚で濃度高い内容だった。
観て損はないと思う。
原作を読んで色々感じて欲しいね。
原作はこちら⬇︎
この動画を合わせて観ると感慨深い。