今回の話は比較なんてやめちまえ!っていう話し。
まずは比較について簡単に説明していこうと思う。
「三比主義」という手法
ビジネスを成長させていくためには、3つの比較(三比主義)によって目標を設定することが有効とされている。
これは、
●前年の成績と比較する「前年比」
●他の人や企業と比べる「他者比」
●自分が設定した予算と比較する「予算比」
という3つの評価基準を設ける方法がある。
これらは企業経営においては、当たり前のように使われている手法。
各比較に対しての注意ポイント
先程3つの比較を出したけど、比較にこだわることは限界があり弊害があるので説明していこう。
例えば、
「前年比」にこだわりすぎると、達成できなかった場合にプレッシャーを感じることになる。
また、他の人と比べる「他者比」は妬みや嫉妬を引き起こす可能性がある。
さらに、自分に高い目標を課す「予算比」では、達成できなかったときの挫折感が生じてしまう。
などである。
確かに、やみくもに努力をするより、ターゲットを設定して、それに向かって努力するほうが、やるべきことが明確で効率的かもしれない。
しかし、常に何かと比較しながら成長を求めるライフスタイルはどこかで限界が生じてしまう。
永遠に成長し続ける組織や人はいないから…。

堺屋太一氏の提言から学ぶ
経済評論家の堺屋太一氏は、この「三比主義」からの脱却を提言している。
彼は比較にこだわりすぎることで、ビジネスを無理に進めたり疲弊したりするリスクがあると指摘している。
実際、比較によるプレッシャーや嫉妬、挫折感はストレスの原因となってしまう。
比較する事にこだわりすぎることで無理にビジネスを進めたり、能力以上の結果を出そうと疲弊したりしてしまう。
生産性の向上よりも、むしろその弊害の方が大きいと指摘している。
比較することを止めれば、精神的苦痛から解放され、クオリティー・オブ・ライフは格段に改善される。
何故なら比較することによる、プレッシャー、妬みや嫉妬、挫折感といったストレスが消えるから。
多くのビジネス書は、相変わらず”成果を出すための目標設定“といったテーマで啓蒙している。
という事もあり、
「成長しなくて良い!」
「人は人、自分は自分!」
「目標は設定しない!」
こう書くと、やる気ゼロ!みたいな感じに見られるかもしれない。
でも、何かに縛られることなく、
自分のやりたい事を思い切りやる!
この方がより本質的で高い価値提供が出来る。
少なくとも現在の自分は、下手に目標設定をせず気張らず自然体の方が逆に成果が出るような気がしている。
現に、最近では血眼になってしていたデイトレを引退し、比較的ゆっくり過ごす長期投資に変えたとたん利益が格段に上がり、何よりストレスフリーになった。
FIREまでもう少しか!?



最後に
比較にとらわれず自分自身のやりたいことに集中することで、本質的な価値を見出し行動する事が可能となる。
そして、自身の感性や情熱に正直で自由な発想と行動を取ることで、創造性やイノベーションが生まれる可能性がグッと高まる。
自身の成長ペースを尊重し、目標設定にとらわれず自分自身の成果と幸福を追求する道を選ぶことが大切なのだ!
誰かの言葉にすぐ反応。SNS、ツイッター、ネット記事に常に反応…
毎日、ムダな「反応」をしていない?
すべての「苦しみ」は、自分が「反応する」ことから始まっている。
それを理解することが、悩みを解決する第一歩なのである。
その事実と、具体的な方法論を教えてくれるのは、2500年前の悟った人、ブッダ(原始仏教)。
本書では、原始仏典を紐解きながら、現代人の人生に活かせる合理的な考え方を紹介している。
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「感情を、上げもせず、下げもしない」
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