明けましておめでとうございます。
本年度もよろしくお願いしますね!
2020年の初記事は、
決断力を上げて迷いをなくし無駄な時間を減らす。
と言うテーマ。
2020は決断できるカッコいい大人になろう!
と、自分自身にも言い聞かせて書いていきたい。
昨年末に忘年会と称し、クラブイベントがあって昔のダンス仲間や友達が集まった。
その中でも決断が早い人、遅い人がいる訳で、決断が早い人は形にするのも早い。
「決断力の早さの重要性」
を改めて感じた。
ちなみに自分の決断力は、
正直、昔の方が決断が早かった。
その理由の1つに判断基準のハードルの低さがある。
20代の自分の決断基準は、
楽しそうワクワクする事
これのみ。
特に自分の周りでは”ノリ”で生きる人が多い。
当時は確かに決断は早かったんだけど、早すぎて後悔することも少なくなかった。
そんな時期もあり、現在の判断基準は少し増え以下の3つに。
・楽しいワクワクする
・後悔しないこと
・メリット・デメリット
特に人生を左右する大きな決断では、この3つを大きく意識する。
決断力は遅いより早い方がいいけど、それよりも
後悔しない
これが1番大事なのかなぁと。
しかし、まずは行動力を上げないと始まらない。
では決断する迷いを最小限に抑え、決断力を上げるための3つのステップについて書いていこう。

決断力を上げる最初のステップ
即決マシーンになる
チェスが好きな人は知ってるかもしれないけど、ファーストチェス理論というのがある。


これは
「チェスで5秒かけて考えた手」
「30分かけて考えた手」
を比べてみると実は86%も一致した!
という研究。
つまり迷いに迷った決断と、ほぼ直感的に決断した結果は大体同じ。
さらに加えると「迷っている時間ほど無駄な時間はない」ということになる。
確かに!
と思う人もいるだろう。
「こんな時間かけて結局そっちか〜い!」
これは日常あるある。
なので、
即決することで無駄な時間を減らそう。
というのがこのステップの考え方。
個人的には、以下の2つを意識して行動するといいと思う。
「まあ、いっか!」を口癖にする。
そして結果ではなく、どれだけ早く決断を下したかにフォーカスする。
「それで失敗したらどうするんだ!」
という人もいるかもしれない。
もちろんこれは、「決断スピードを上げる慣れ」と言う側面がある。
なので日常の軽めの決断で行うのがいい。
しかもスパッと決めても迷いに迷って決めても、大体同じ結果。
というチェスの研究でも分かっている。
なので優柔不断な人は、
正しいか正しくないかではなく
いかに早く決断を下したか!
を意識してみるといいかもしれない。
ダンスでも練習場所、打ち上げ場所など軽めの決断状況がある。
こういう時こそ意識して早く決断することも大切。
特に振付なんかは頭が停止状態だと4エイトに1時間かけてしまうこともある。
そんな時は、とりあえず思いついた振付を当ててみる。
意外とそれが良かったたり、それきっかけで振付がドンドン進むと言うこともあり得る。
「まあ、いっか!」
このマインドで決断慣れをしていこう。



では次のステップは、
日常的に自分自身で決める習慣をつける
決断には大きく分けて
・日常的に下す決断
・人生における大きな決断
がある。
前者は前述した日常の軽めの内容。
買い物の店選びや飲食でのメニュー選びなど。
後者は人生を左右させる大きめの内容。
就職先や転職するかどうかの判断、結婚などの大きなイベントなど。
前者の日常的な決断は一見重要には見えないけど、店選びもスパッと決められない人が人生の大きな決断を自信をもって決めることは難しいだろう。
なので、この2つ目のステップは日常的に自分で決める事を意識して決断や変化に慣れていこう。
というステップになる。
ここでのポイントは、現状維持以外の選択肢を選ぶこと。
例えば、
いつもコンビニで同じものばかり買う人は違うものを買ってみる。
恋人や奥さんに「何食べたい?」
と聞かれた時に「何でもいい」と答えるのではなく、
「これとこれが食べたい!」
という風に具体的に答えてみる。
このように日常的に他人や流れ任せではなく、自分自身が決めるようにすることで決断の母数が増え決断によって起こる結果や変化にも慣れてくるはず。
こんな小さな決断の蓄積と経験が大事。
決断する抵抗がなくなり、決断力が上がっていくだろう。
よくあるケースで大人数で遊ぶときに、
「これからどうする?」
となる時はよくあると思う。
この時は大チャンス!


このような場合、みんな自分が決断して責任を負うのが嫌なので
「自分は何でもいいよ」的な空気を出してくる。
しかし決断慣れしているあなたは決断の結果はさほど重要じゃないと知ってるので、
「迷ってても時間の無駄だし、とりあえずあそこ行こう!」
と切り出すことができる。
そうなると誰かに決めてもらいたい、という人間の習性を利用して、あなたは頼りがいがある人間に見えたりする。
ダンスでは普段振付を提案してない人は、率先して振付を提案したり、リハスタジオを予約してみたり。
いつもと違うアクションをすると、大きな変化の一歩になるかもしれないぞ。



では次で最後。
人生における大きな決断を下す方法
これについては冒頭で書いた
・楽しいワクワクする事
・後悔しないこと
・メリット・デメリット
この項目を軸に考える。
これを「5秒以内に即決しよう」と言うと無理があるので、10分などタイムリミットを設けて決断することをお勧めする。
しかし、このタイムリミットは「決断に必要な情報収集」や「メリット・デメリットのリスト化」などとは別に設ける時間である。
特に人生を左右しそうな内容のパターン。
例えば、
転職するかしないか決めたい場合。
まず転職先の情報を徹底的に調べる。
そして、その情報をもとに転職するメリット・デメリットをリスト化し、デメリットについては考えられる一番最悪の可能性を書き出すことがとても重要。
そうすることで、
「なんとなくリスクがありそうで怖い」
という状態から最悪のケースに陥ったとしても、
「ここ位までが最悪のパターンかな」
というふうに冷静に判断を下せるようになるし想定外から想定内にすることで対応力も変わってくる。
逆に恐怖など強い感情に支配されている時に即決しようとしてしまうと、最善の選択ではなく「失敗の可能性が一番低い選択」をしようとしてしまう。
なので決断前に冷静さを取り戻すことは非常に重要。
この心理状態を経済心理学ではプロスペクト理論と呼ぶ。
プロスペクト理論とは…
不確実性下における意思決定モデルの一つ。 選択の結果得られる利益もしくは被る損害および、それら確率が既知の状況下において、人がどのような選択をするか記述するモデルである。
行動経済学における代表的な成果としてよく知られている。人は利益を得る場面では「確実に手に入れること」を優先し、反対に、損失を被る場面では「最大限に回避すること」を優先する傾向があるという行動心理を表した理論。
wiki
投資、トレードにもよく使われる行動心理用語。
そして強い感情に支配されていなければ、「迷って考え続けても」「即決しても」大体答えは一緒になる。
なので5分や10分など時間を決めて決断を下してしまおう。
そうすることで、
自分の感情に振り回されて判断を狂わす。
無駄に迷い続け時間とエネルギーを浪費する。
この2つを防ぐことができると思う。



決断力を上げる3つのステップまとめ
①即決マシーンになる
これはファーストチェス理論を思い出せば決断が楽になると思う。
②日常的な決断を自分でする癖をつける
これをすることで決断を下す抵抗を減らすことができる。
③人生の大きな決断は、考えられる最大のリスクを明確する
これで恐怖に支配されることを防ぎ、その状態から10分ほどで決断をスパッと下す。
以上でリスクをマネジメントしながらも現状維持以外の決断を下しやすくなると思う。
ぜひ実践してみよう!
【書籍紹介】
決断するときは、たとえ危険でも単純で、簡単な方法を選ぶ。
勝負の分かれ目にある集中力と決断力。
勝負師はいかにして直感力を磨いているのか?
「決断とリスクはワンセットである」
「欠点は裏返すと長所でもある」
「直感の七割は正しい」
「ミスには面白い法則がある」
「情報は“選ぶ”より“いかに捨てるか”」
など、数多くの勝負のドラマを実体験してきた天才棋士が「決断力」の極意を大公開!