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カジノで106億8000万円の損失!元大王製紙の会長がハマった沼とは!?

今回は、

だいぶ前に話題になった井川意高さんの本

 

溶ける

 

を読んだので興味湧いたポイントを解説をしていこう。

人生はギャンブル

というけど、人生にはそんな近い状況が多くある。

この記事を読んで熱いものを感じたあなた!
”ヒリヒリ感”を人生に役立ててみよう。

 

井川意高さんとは?

 

井川意高

 

日本の実業家。大王製紙の前会長。

大王製紙創業家3代目で、同社創業者・井川伊勢吉の孫。
大王製紙事件を起こし、有罪判決を受けた後収監された。

引用:Wikipedia

 

井川さんはとあるきっかけでギャンブルにはまり、とりわけカジノのバカラにはまってしまう。

しかし、ギャンブルは常に勝ち続けられるほど甘くはなく、次第にギャンブルの軍資金に困るようになってしまった。

そして、大王製紙の子会社から総額106億8千万円もの金額を無担保で借り入れ、その全てを溶かしてしまう。

この事件が公になり井川さんは特別背任の容疑で東京地検特捜部に逮捕された。

 

というのが、この本に書かれている一連の流れ。

 

この井川さんの逮捕はニュースやワイドショーでも大きく取り上げられていたので、知っている人も多いと思う。

 

この「溶ける」という本の他にもホリエモンとの共著で「東大から刑務所へ」という本を出されている。

他ホリエモンチャンネルやAbemaTVなどにも出演。

東大卒で一部上場企業の社長、会長職を経験されているだけあり、凄くクレバーで面白い人である。

 

 

この本は、

井川さんの生い立ちから学生時代。
父親との関係、大王製紙で会長に就任するまで。
そしてギャンブルで地獄に堕ちていく姿。

その全てが網羅的に描かれている。

 

その中でも抜群に面白いのが、井川さんがギャンブルにのめり込んでいくシーンで何千万円、何億円というヒリヒリする勝負の緊張感が文字を通して伝わってくる。

今回は、自分が最も興味をそそられた、そのギャンブルでの常軌を逸した場面を中心に書いていこうと思う。

 

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カイジを超える灼熱

カイジ

 

ギャンブル好きならご存知のカイジ。

 

丁か半か!
吉か凶か!

 

この時、井川さんの目の前にはサラリーマンの平均生涯賃金のおよそ10人分にあたるチップが山積みされていた。

その額なんと、

 

総額20億円

 

まだまだ!
もっとだ!

もっと勝てるに決まっている!

 

20億円に満足せず、さらなる高みを目指してバカラに熱狂し続ける。

カジノのVIPルームで勝負を始めてから、すでに48時間が経過していた…。

 

時間の感覚もすでになくなり、眠気・食欲すら全く感じることなく目の前のカードだけに全神経を研ぎ澄ませ集中し続けている。

 

いつ終わるとも知れぬバカラの攻防戦。

 

それに没入する姿は無限地獄の入り口に半身を突っ込みかけているよう。

だがまもなく、その激しい燃え盛る炎の中に自らが落ちていくとも知らずに…。

 

こんな感じで、この本の序章が始まり、あっという間に本の魅力に引き込まれてしまう。

 

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ギャンブルで億という金を次々に失っていく心理状態とは?

 

当然これは普通の人には理解できない。
でも、その感覚、答えがこの本には克明に書かれている。

先ほど紹介した「20億円の勝負

場所はシンガポールのマリーナベイサンズ。
屋上にプールのあるテレビにもよく登場する人気の観光スポット。

 

マリーナベイサンズ

 

しかし、このホテルただのリゾートホテルではない。
ホテルの中にあるカジノではギャンブラーたちが大金を手に入れるべく日夜しのぎを削っている場所でもある。

当時、井川さんはこのホテルのカジノのVIPルームにいた。

 

カジノvip

 

なぜ20億円ものチップを積んでも、さらに勝負を挑まなければならなかったのか?

それには訳があった。

 

当時大王製紙社長だった井川さんはグループ企業から借り入れたお金、50億円以上を既に失っていたのだった。

 

ツキさえ回ってくれば500万円を5億に増やすことだってできる!

現に150万円を4時間半で22億円にしたことだってあるじゃないか!

 

目の前にある20億円を増やし、今までの借金をすべて取り返すことだってできるはずだ!

目の前に積まれた20億円によってカジノ史上誰も成功させたことのない奇跡を呼び起こし伝説を作る!

 

しかし48時間の死闘が終わった時には、煮えたぎる溶鉱炉の奈落で溶解していた…。

カイジ

 

ここまでどうだろうか。

金額が大き過ぎてイマイチ想像ができないけど、とんでもない勝負だということは分かる。

 

この本を読んで真っ先に思うのが漫画のカイジ。

『カイジ』
ファイナルゲーム 小説版

 

数億というお金に命を賭けて勝負するカイジの姿。
まさにリアルカイジ。

自分もカイジを熱狂して読んでいたけど、これ井川さんが読んでも面白くないだろうなと感じた。

カイジの額の比じゃないし、むしろ鷲巣サイドかもしれない。

リアルで漫画みたいな人がいるもんだね。

 

 

ギャンブルの果てに失ったもの

 

井川さんは負けを取り返すべく、カジノでの勝負を繰り返すことで総額106億8千万円もの資金を借り入れ、その全てを溶かしてしまう。

さらに、その借金が発覚したことで特別範囲の容疑で東京地検特捜部に逮捕されてしまう。

 

そして、懲役5年の実刑判決。
執行猶予はなし。

 

また創業家だった井川家は持っていた株をすべて売却。
総額106億8000万円もの借金全てを返済している。

 

また取締役だった井川さんの弟は会社から辞任を求められる。

父親だけは顧問ということで会社に残ったものの、以前のような発言はなくなってしまった。

 

この本の終わりに井川さんは、

 

一番信用できないのは自分

 

総額106億8000万円もの代償として私が得たものは、かくも悲しい事実のみだった。

と、この本を締めくくっっている。

 

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元大王製紙の会長がハマった沼のまとめ

 

ざっくりこの本の概要を紹介してみた。

一人の男の転落記といえばそれまでだけど、これだけスケールの大きい圧倒される転落機はなかなかない。

しかも国内では..。
それだけに面白い!

 

この本自体は刑務所に入る前の2013年に書かれたもので、現在井川さん自身は既に出所している。

先ほども紹介したけど、ホリエモンと本を出したり、たまにAbemaTVなんかにも出演している。

 

この本にはホリエモンの交友も書かれている。

井川さんが東京拘置所に収監された時に、一番に差し入れをしてくれたのがホリエモンだったそう。

東京拘置所の経験者だったホリエモン。

 

拘置所の固い床に長時間座っていると、お尻が痛くなることを知っていたので「ぶ厚い座布団」を差し入れた。

井川さんもこれには心底感謝したと書いている。

 

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日常の生活の中ではなかなか知ることもできない世界。
これが知ることができるとても面白い本である。

 

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