今回は、
アメリカ音楽業界の収益の8割はストリーミングサービス!?
という話題を書いていこう。
ストリーミングサービスとは

ストリーミングを一言でいうと、インターネット上のメディア(映像や音楽など)をすぐに再生する技術のこと。
ストリーミングは観たい・聴きたいものを待たずに再生できて便利なので、広く利用されている。
YouTubeなどの動画配信サービスや、LINE MUSICなどの音楽配信アプリなども含まれる。
今後の音楽業界はストリーミングか!?
世界の音楽市場は5年連続プラス成長!

市場の売上規模が最後に200億ドルを越えたのは、2004年のこと。
そこから低迷時期を経てきたが、ついにストリーミングの売上は22.9%増の114億ドル(約1兆2150億円)に。
音楽ストリーミングは、全世界の音楽売上全体の56.1%を占め、音楽史上初めて売上シェア50%を越えたのだ。
音楽ストリーミングが世界の音楽市場の成長を牽引しているのは間違いない。
RIAA(アメリカレコード協会)が発表した年次報告書によると、2020年の音楽業界全体の収益は前年比9.2%増の120億ドル(約1兆3,000億円)。
そのうちの83%にあたる101億ドル(約1兆700億円)を音楽ストリーミングサービスを占めているとのこと。
これは新型コロナによる自宅待機の影響から音楽ストリーミングサービスへの加入者が激増したことが大きな要因。
そして2019年の6,040万人から1,500万人オーバーの増加となる7,550万人を記録!
「Spotify」と「Apple Music」だけで70億ドル(約7,400億円)の売り上げがあったらしい。
CD・レコードの売り上げは?
一方で、
CDの収益は前年比23%減の4億8,300万ドル(約515億円)。
アナログレコードは前年比29%増の6億1,960万ドル(約660億円)。
と、アナログレコードがCDよりも収益の多いメディアになった。
この結果、フィジカル全体の収益は前年比0.5%減にとどまったそうだ。
音楽ニュースなどで使われる「フィジカル」は「CD、レコード、カセット」など「実物があるメディア」のことを指す。
ちなみにストリーミングは「デジタル配信」。
日本国内の音楽ストリーミングシェアと売り上げは?
では、気になる国内のストリーミングシェアと売り上げを書いていこう。
サービスごとにシェアする利用者の割合順で見てみると、
「Spotify」(66.7%)
「YouTube Music」(50.0%)
「LINE Music」(41.7%)
「Apple Music」(35.6%)
「Amazon Music」(24.6%)
となった。
そして売り上げは、日本レコード協会加盟全社の集計によると、
ストリーミング売上は、前年比128%の143億円。
(2020年第2四半期(4月~6月)の音楽配信売上実績)
第2四半期の音楽配信売上は、前年同期比111%の190億200万円。
これは日本音楽配信売上全体の4分の3にあたり、日本でも売り上げを伸ばしている事が伺える。
最後に音楽ストリーミングのメリット・デメリット3つ
使うメリット
音楽聴き放題サービスを使うメリットは、以下3つ
●いつでもどこにいても、今すぐ音楽を再生できる
●自分オリジナルのプレイリストが作成でき、編集もできる
●新しい音楽と出会える
ポイントは、「今すぐ、どこでも」。
この「今すぐ、どこでも」がなければ使うメリットはほとんどないだろう。
今すぐに、どこにいても活用できるのが音楽聴き放題サービスの最も重要なメリット。
使うデメリット
音楽聴き放題サービスを使うデメリットは、以下3つ
●聴きたい曲が配信されていない場合がある
●月額で料金が発生する
●別の聴き放題サービスの方が良い可能性がある
以上となるが、この問題は以下の考え方で解決される。
●聴きたい曲が配信されていない場合がある
⇒ これから配信される可能性はとても高い。
●月額で料金が発生する
⇒ 新しい音楽の楽しみ方はサブスクが一般的
●別の聴き放題サービスの方が良い可能性がある
⇒ 無料体験を最大限活用しよう
近年は『YouTube』など動画で音楽を楽しむ層も増加。
それでは、これからの音楽業界の行く末を見届けていこうじゃないか。