今回は、
新しいアイデア・ビジネスを生み出す発想法!
について書いていこう。
新たなビジネスモデルやアイディアが欲しいと思った事あるよね。
そんな時に新しい商品開発をする発想法がある。
それは、
いま常識だと思われている真逆の発想をする事。
商品やサービスには、何かしらの欠点がある。
この欠点を長所になるように変えるのである。
この欠点は、”苦痛を感じる”ものであるといい。
苦痛であればあるほど効果が高くなる。
それまで、商品やサービスの利用で苦痛を感じていたが、それを”快適になるサービス“へ転換するだけで画期的なアイディアになるのだ。
では今から解説していこう。
弱点を探す!それを解決した商品を生み出す!
世の中には、苦痛を与えるサービスがたくさん存在する。
例えば、歯医者。
虫歯予防や定期メンテナンスなど、歯医者の重要性は誰でも理解しているだろう。
しかし、自分から積極的に行こうとは思わない。
これは、なぜだろうか?
歯医者は大きな苦痛感情サービス
まず、歯医者は大きな苦痛感情を与えやすいサービスである。
痛み、不安、怖さがあったり、同じ姿勢で長時間固定する必要があるなど、あまり良い思いをする場所ではない。
そこで発想を変える。
「苦痛感情を与える歯医者」
ではなく、
「自ら喜んで行きたくなる歯医者」
にできないか?
という発想をするのだ。
これを実現するためには、どのようなことをしても問題ない。
整骨院のようにマッサージを付加する。
女性であれば美容に関わる歯科サービスを付与する。
これでも問題なし。
ここでビジネスで大事な考え方を1つ。
それは、
「違法行為や人を騙したりしない限り、何をしても問題はない」
という事。
他分野で行われている「お客が快適に感じているサービス」を組み合わせることにより、新たなビジネスを創出する事が可能となる。
また違う例を出してみよう。
例えば、お菓子の商品開発。
これを同じ考え方で、どのように実行すれば画期的な製品になるだろうか。
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(少し考えてみよう)
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一般的なお菓子は砂糖(または人工甘味料)を大量に活用しているので、基本的に体に悪い。
体重が増え肥満になりやすくなったり、糖尿病などの生活習慣病リスクも高まる。
このような苦痛感情を与えるお菓子だが、
自然素材だけを使用。
いくら食べても体重増加などのリスクがほとんどない。
こんなお菓子があればどうだろうか。
そのようなケーキやクッキーがあれば、女性たちに人気が出ることは容易に想像できる。
こうして、画期的な新サービスを創出していくのでる。
1つ実際の例では、こんなアイスクリームがある。
オリンピック柔道女子金メダリストの松本薫さんが事業に携わっているアイスクリーム屋「Darcy’s(ダシーズ)」。

このアイスは食材から選んですべて手作り。
乳製品不使用。
白砂糖不使用。
グルテンフリー。
トランス脂肪酸不使用。
そして自身のアスリート経験を生かし、食べても体で吸収して代謝ができ、エネルギーに変え、体に残らないアイスクリームを目指している。
もちろん大人気なのは言うまでもない。

異分野からの真似が新ビジネスにつながる
もちろん、このような商品やサービス開発には多大な労力を必要とする。
また、誰も経験がないので商品開発が実現可能かわからない。
ただ、アイデアベースでいえば、ここまでのことを実行するだけで世の中にない商品を生み出すことが可能となる。
そして、誰がどう考えても不可能なアイディアでない限りは実現可能なのだ。
「タイムマシーンを作る!」
などは無理だとしても、先ほどの
「患者が喜んで行きたくなる歯医者」
「いくら食べても太らないお菓子」
であれば十分に開発可能な範囲。
これには前述した、”異分野からの真似”が必要となる。
整骨院やエステに毎週のように通う人がいる。
これと同じように、歯医者に週1回は必ず通うような自費サービスを考えればいいのだ。
整骨院やエステで可能なことが歯医者でできないわけがない。
同じことは、お菓子でもいえる。
世の中には、糖尿病患者を対象にした食品が数多く売られている。
これらはカロリーが少なく、糖質をできるだけカットしている。
しかも、味はおいしい。




大塚食品
100kcalマイサイズ 16種
お試しセット
いわゆる糖尿病食が医療食の分野で可能なら、ケーキやクッキーなどでももっと応用できるはず。
こうした発想が素晴らしいビジネスモデルを生み出すようになる。



新しいアイデア・ビジネスを生み出す発想法のまとめ
このように、画期的なビジネスモデルや今までにないアイディアを生み出す方法の1つとして、
「苦痛感情を与える欠点」を「快適感情を与える長所」に変換させる。
そのために、世の中で既に行われている商品やサービスを注意深く観察し、異分野からノウハウや手法を真似するようにしていこう。
これにより、新たなビジネス創出になっていく。
欠点は、考え方によっては大きなビジネスチャンスになる!
いまの弱点を克服したサービスが、人を感動させるビジネスモデルへ変貌する可能性を秘めているのだ。
【書籍紹介】


ゼロイチ――。
すなわち、「0」から「1」を生み出す力を日本企業は失っているのではないか?
そんな指摘がさかんにされている。
一方、企業に勤めるビジネスパーソンの多くも、
「ゼロイチを実現したいが、どうしたらいいのか?」
「会社からイノベーションを求められているが、とても難しい」
と悩んでいる。
本書の著者は、トヨタで同社初のスーパーカー「レクサスLFA」やF1など数々のゼロイチにかかわった後、孫正義氏から直々にPepperの開発リーダー就任を依頼され、市場に受け入れられる世界初の人型ロボットを世に送り出した。
会社のなかで「新しいコト」を実現するために意識すべき22のエッセンスがここにある。