株式会社の存在意義とは、利益を上げ、社会に貢献すること。
そして、その利益もできるだけ変動を減らし、安定的に増加していくのが理想である。
しかし、世の経営者の中には間違っている人達が少なからず存在する。
利益!社員数!売上高!
これらを競っている経営者は、何かが間違っている。
今回は、その間違った意識を見直して正しい利益の上げ方について語っていこう。
正しい利益率の上げ方
社員数が多ければ多いほど、固定費の比率が高まる。
そして、給与だけではなくオフィススペースも必要になり、損益分岐点を引き上げることで経営は不安定になってしまう可能性もある。
もし、同じ利益水準なら少ない社員の方が安定した経営になるのは言うまでもない。
また、同じ利益であれば、売り上げが小さければ小さい方が、利益率が高く効率的といえる。
仮に、「利益が1億円」
がある場合、売上「10億円」と「5億円」のどっちの方が利益率が高いだろうか?
それは、5億円である。
10億に対しての1億は、10%
5億に対しての1億は、20%
このように5億の方が利益率が高く効率経営と言える。
懸命なビジネスのとは?
「売り上げが多いのに、利益が上がっていない!」
ということは、低収益ビジネスに時間を取られていることを意味する。
利益とは顧客からの「感謝の証」
利益が伸びないのは、顧客からリスペクトされる仕事になっていない!とも言える。
では、利益を伸ばす為にはどうしたら良いのか?
それは、
自分の会社にしかできないオンリーワンの価値を提供(差別化)すること。
そうすれば、レッドオーシャンの価格競争に巻き込まれる事はなくなるだろう。
仮に巻き込まれたとしても、オンリーワンの価値を提供出来ていれば
利益を上げる事が可能となる。
オンリーワンの価値を作るには?
そのために必要なのは、自分の得意な利益率の高い仕事を選択し、利益率の低い仕事は捨てる
「選択と集中」
である。
社員をたくさん雇い、その給与の確保に奔走…。
大して利益が出ない商品の売り上げを増やすために、労働時間を費やし消耗…。
これらは、ビジネスのやり方としては、賢明とは言えない。
重要なのは、
利益率の高い仕事に絞り込み、
小さな労働コストでできるビジネスを構築する。
そうすれば、必然的に労働時間も減少するのだ。
最後に
企業経営とは、従業員の雇用維持や取引先の都合に合わせるような「ボランティア活動」ではない。
経営者が考えるべき事は、事業規模を拡大すること!ではなく、
「社員数」「売上高」「労働時間」を減らすこと。
年商や社員数が大きいことは良いことだ!という「幻想」は早く捨てるべき。
と、感じる今日この頃。
あなたの会社は大丈夫かな?
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