歳を重ねると次第に若い世代との出会いやコンタクトが減ってくる。
自分はダンスをしていたし、若い世代との交流が多かったけど、一線から離れてからは極端に減った。
ダンスの世界でこんな感じになるなら、一般社会では更に影響が大きいと思う。
例えば、
60歳前後(アラ還)の人達は、特殊な環境じゃないと20代とのプライベートな交流なんてそうそう現れない。
少子高齢化でパパ(ママ)活、出会い系という文化が流行るのも一理ある。
そんな若者と出会わない環境でアラ還だけで集まり、
病気、年金、保険、相続、親の介護、老人ホーム、孫の自慢…etc
などを、一緒に語り合って楽しいだろうか?
自分が60代になった時を想像すると、楽しさより虚しさを感じてしまう。
なんだか傷の舐め合いで、自分より不幸な人の話を聞いて安心している感も否めない。
わかるよ。
わかるよ。
(まだ自分は大丈夫だわ…)
的な。
これでは感性や好奇心、探究心も失われていく。
世代にこだわらず、年齢や性別に関係もなく”一緒にいてワクワクして楽しい人”と過ごす方が、より満足度の高い充実した時間になる。
少し考えれば、当たり前でとてもシンプルなことだよね。
孤独な老人を回避する3つの心得
世代、性別関係なく、自分よりも若い世代との付き合いを気持ちよく続けるためには3つの要素がある。
それは、
「身だしなみ」
「謙虚さ」
「経済力」
身だしなみ
ダラシなく清潔感のない「きもおじ&おば」は、世代を問わず嫌われる。
服装だけではなく、体型、体臭、スキンケアや口腔衛生、髪型にも気を遣うべき。
でも、若作りし過ぎもキモいのでバランスは重要。
謙虚さ
年配者だからと威張る。
説教する。
「上から目線おじ&おば」も、一緒にいて苦痛だし、つまらない人として敬遠されてしまう。
過去の武勇伝、自慢話も本人以外は楽しくも何ともない。
スーンである。
「すご〜い!」
という反応は勘違いなので注意。
経済力
最後に、経済力。
自分から誘って、若い子にも割り勘を強要する「ケチおじ&おば」も敬遠されてしまう。
会費制のような場であればまだしも、自分から若い子を誘ったらこっちが支払いをするのが礼儀。
中には、
「いいです!いいです!出しますよ!」
という子もいるけど、それでもこっちが出すのが礼儀。
その言葉に甘えてはいけない。

最後に
自分が一緒にいて、ワクワクして楽しい人達と交流を続けていくためには、それなりの努力が必要。
そして年齢を重ねれば重ねるほど、その努力の重要度が高まっていくことを忘れてはいけない。
プライドだけ高く勘違いした”孤高の老人”にならない様に注意しよう。
もちろん、自分も気を付けようと自戒の念を込めて。
「ニセモノの孤独」と「後ろ向きの不安」は人生を破壊する。
「本物の孤独」と「前向きな不安」は人生を広げてくれる。
つらくなったら、誰かに何かをあげる。
あなたを支えるものを作る。
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