日本人は、
コツコツと継続!
真面目に!
という行為を美徳とする気質がある。
今回は、コツコツは本当に大切なのか?という内容を書いていこうと思う。
努力はいつか報われない
一発ドカンと当てた人を「一発屋」と小馬鹿にしたり、苦節○○年と芽が出るまであきらめず継続した人を褒め、結果よりプロセスを重視する。
根性!忍耐!精神力!
こんな職人肌の人をリスペクトするのは、個々の価値観であり悪いことではない。
仕事も真面目にコツコツやれば、いつか報われる!
資産運用もコツコツ続ければ、最後に結果が出る!
そんな事を、簡単に言う人も少なくない。
かくいう自分もコツコツ努力するし、決めた事に対してはガッと集中する。
また、そんな人を見ても共感し感動しやすいタイプではある。
確かに、継続することで、結果がついてくることがあるのは事実。
しかし、それだけでは不十分な現実になったのなら、それを受け入れ、対応する必要がある。
「真面目に働いているだけでは、自分が必要で満足するお金が手に入らない」
のであれば、足りないお金を手に入れる方法を具体的に考え、行動しなければいけない。

地道に頑張る自分は大丈夫!
少し前はS&Pなど金融商品の積み立てが話題になっていたけど、それだけでは、老後の不安は解消できない。
正直、月1万円をコツコツ投資しても、ほぼ意味がないのである。
であれば、別の投資の方法も研究・実践しなければいけない。
しかし、
「自分はコツコツやっているから大丈夫だ!」
と、自分にとって不都合な現実から目を背けてしまうケースが多々ある。
要は、現実逃避をしてしまうこと。
自分が今していることにこだわり、コツコツ、地道に頑張る自分に酔ってしまう。
そして、それ以外のものを柔軟に受け入れることを拒絶してしまう。
このような考え方の罠にハマっている人は、意外に多い。
特に、優等生タイプの人にその傾向が強い気がする。
このようなタイプは、周りが遊んでいた時期に一生懸命勉強をし、地道に結果を残してきた。
という自負があり固定概念が強めである。
過去の自分の間違いを認めるのが怖い。
失敗をすることが恐い。
現状維持にこだわってしまう。
そんなバイアスが強いのである。



変化は強者
世の中が大きく変化するときは、自分が変わらなくても世界のルールや環境が大きく変動してしまい、相対的な立ち位置が変わってくる。
だから、同じことをやっても、思うような結果が得られなくなる。
もちろん、コツコツも大事。
でも、もっと大切なのは、世の中における変化を客観的に俯瞰することだと思う。
自分の価値観や固定概念にとらわれず、大きな視野で考え行動すること。
新型コロナ、ウクライナ戦争、震災など、世界の大きな転換点である今こそ、リアルに感じる毎日が目の前に広がっているのだから。
「強い者、頭の良い者が生き残るのではない。変化するものが生き残るのだ」
by ダーウィン
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【 書籍紹介 】
迷路のなかに住む、2匹のネズミと2人の小人。
彼らは迷路をさまよった末、チーズを発見する。
チーズは、ただの食べ物ではなく、人生において私たちが追い求めるもののシンボルである。
ところがある日、そのチーズが消えた!
ネズミたちは、本能のままにすぐさま新しいチーズを探しに飛び出していく。
ところが小人たちは、チーズが戻って来るかも知れないと無駄な期待をかけ、現状分析にうつつを抜かすばかり。
しかし、やがて一人が新しいチーズを探しに旅立つ決心をするのだった…。
単純なストーリーだが、状況変化への対応を説いたビジネス書として、各国でベストセラーとなった注目の書。
アナタの人生は確実に変わる!



『チーズはどこへ消えた』の続編⬇︎
チーズを探しに行った、その後の物語…。
『チーズはどこへ消えた?』では語られなかった閉塞した状況を打破し、世界の変化に対応するための「6つの絶対法則」とは?
人生と仕事の変化に適応する道を示す、究極の迷路「脱出」思考法。