今回は、
プロダンサーがオススメする!ストリート系ダンス映画(洋画)
を紹介していこう。
ダンスに興味があると、かっこいいダンス映画を見てみたくなるよね?
特に海外のダンス映画は迫力あるダンスを堪能できる。
Youtubeでもダンス動画は多くあるけど、映画ならではのストーリー性、人間関係などは見どころ。
今回は、その中も自分がおすすめの名作ダンス映画を紹介していこう。
ダンスのモチベーション急上昇間違いなし!
どれもテイストが異なるので、自分のダンスの好みに合わせて選んでみよう。
記事の目次(タップできます)
①「STEP UP」

ストリートダンス好きには見てもらいたい1本!
Hip Hopシーンではよくラップやグラフィティに対し、「名作」「最高傑作」という意味で「マスターピース」という言葉を使う。
この「step up」こそダンス映画のマスターピースにふさわしいのではないだろうか。
ストーリーは王道の青春映画。
主人公たちのドラマが進む中でダンスシーンが展開されていく。
Pop、Break、Hip Hop、LockやFinger Tuttingと呼ばれるマニアックなジャンルまで幅広く詰め込まれており、クラブシーンやダンスバトルのシーンは水などのギミックを使った演出で迫力満点。
実際アメリカのストリートダンスシーンを経験をしたことがあるけど、ストリートの匂いを残しつつショーとして上手く加工されている印象。
そのため、飽きることなくあっという間に時間が経つことだろう。
また、各ジャンルで「アンセム」と呼ばれる、いわゆる定番曲が「これでもか!」と使われているのもダンサーにはたまらない。
それだけでなく、ヒロインはバレリーナという設定のためバレエも楽しむこともできる。
クラシックなダンスとストリートダンスの融合も見どころ!
この映画は大人気シリーズで、2006年に1作目が公開されてから合計6本リリースされている。
シリーズ最新作『ステップ・アップ6』が、オール中国人キャストで中国語がメインの映画で制作されるが日本は未公開。
監督自ら振付を担当するなどの力作なので、ぜひ日本公開の5本全部コンプリートしてほしい!
②ユーガットサーブド(You Got Served)

少し年代が離れるけど、こちらもダンス映画としてマストな作品のひとつ。
B2Kとして人気だったオマリオン(OMARION)やマーカスヒューストン(Marques Houston)らの有名アーティストから実際に活躍するダンサーが100名以上出演し、ダンスバトルを繰り広げる。
ストーリーこそどこにでもあるような内容だけど、開始からいきなり5分間のハードなダンスが続いたり、とにかくダンス要素が多い。
ラストのバトルで披露されるルーティン、演出構成は、当時色んなダンサー達が真似していた。
ストーリー概要。
デビッドの生活はストリートダンスが中心であった。
彼のチームはストリートダンス・バトルでは常に勝ち抜き、他のチームからも注目される存在。
しかし、麻薬取引にからむトラブルから現金が必要になった彼は大きなダンス・コンテストで優勝を勝ち取り、賞金を得るためにエントリーすることを決意する。
ブレイク、ポップ、ロック、彼の持つすべての技を駆使し、プライドをかけた戦いが今始まる…。
③RIZE [DVD]

黒人発祥のダンス:クランプを踊る若者たちを追った、ドキュメンタリー映画。
クランプは今は1つの人気ダンスジャンルとして地位を築いているが、そのきっかけがこの映画。
トミ-・ザ・クラウンが犯罪多発地域で育つ子供たちにダンスを通して生きることを教え、彼の“クラウン・ダンス”から新しい“クランプ・ダンス”が誕生。
踊るか?ギャングになるか?
の人生の選択を迫られる彼らのダンスには鬼気迫るものがあり、世界中に刺激を与えた。
タイトアイズ、リルシーなどクランプのレジェンドが出演。
ストーリー概要。
全米で最も危険なL.A.サウス・セントラル地区。
ロス暴動が起きた1992年、子供の誕生日を祝うためピエロ姿のダンサー、トミ-・ザ・クラウンが現れる。
彼は子供たちにダンスの楽しさを教えて回る。

④ストンプ・ザ・ヤード (字幕版)


ストンプまたはステッピングとも呼ばれる、ステップを踏みながら手足で音を立ててリズムを刻むダンスにフォーカスを当てた映画。
ぴったりと揃ったストンプの群舞は迫力満点!
ついつい真似したくなるポージングやかけ声なども観ていて面白い。
クランプ程のブームは呼ばなかったが、Ne-Yoやクリス・ブラウンなど豪華アーティストが激しい踊りをみせ話題となり、多くのアーティストライブでストンプ要素が取り入れられた。
ストーリー概要。
L.Aの闇コンペで兄と賞金を稼いでいたバトル・ダンサー、DJ。
ある晩、対戦チームと賞金をめぐり喧嘩となり一瞬にして兄を喪い警察に囚われる。
有罪の審判を受けたDJは、心の傷が癒えないままに更正の為叔母の住むアトランタで大学へ通う事に。
ある日、学内のダンスクラブで踊ったストリート仕込みのダンスが話題となり、全国大会に向け熾烈な争いを繰り広げていた学内の弱小ダンスチームからの勧誘を受ける。
しかし、己の才能に溺れた身勝手な行動が、やがてチームに確執を生んでいく・・・。
才能溢れるバトル・ダンサーの挫折と苦悩そして再生を描いた感動作!
⑤「HIGH SCHOOL MUSICAL」


ダンス好きにも!そうでない人にも!
最近のダンス映画の中で知名度抜群なのは間違いない。
世界中で大ヒットした”High School Musical”、まだ見ていなければぜひ見てほしい!
学校一の秀才少女と人気者のバスケ少年がミュージカルを通じて親交を深める。
またこのヒロインがプリティー過ぎ!
シアター系やテーマパーク系ダンスが好きな人にとっては最高の1作だろう。
また、本編とは別に主人公たちがダンスをレクチャーしてくれる動画もあるので、一緒に踊ってみたいという人にもぴったり。
1作目のリリースは10年以上前だけど、シリーズの人気は未だに衰えず、現在全3作リリースされている。
さらに続編が作られているとの噂も…。
他に、ミュージカル系の似たドラマとして“Glee”が上げられる。
シーズン6まである大作ドラマで、こちらも全編で歌とダンスをたっぷり楽しむことができる。
”High School Musical”が気に入ったら、こちらもぜひチェックしてみよう!



⑥「ブレイクダンス」


1984年公開の映画で、当時の若者たちの度肝を抜いたダンスセンスが秀逸。
劇中にダンサーがほうきを持って踊るシーンが有名で、当時は珍しかったムーンウォークやサイドウォークといった動きがたくさん取り入れられている。
JAZZダンサー志向の主人公のケリーが友達に誘われ、ある街で見たこともないブレイクダンスを踊る少年の2人に出会ったことがきっかけでストリートダンサーになっていく話。
挫折から成功までを描いた、THE・サクセスストーリーとなっている。
⑦バトルオブザイヤー(BATTLE OF THE YEAR)


ドイツで毎年行われている世界最大級のブレイキン・バトル大会「Battle Of The Year」をモチーフに作られたダンスバトル映画。
ストーリーにもある通り、しばらくアメリカが優勝出来ていないことや、韓国が強豪として登場する当たり、実際の情報を元に作られている。
そして、なにより実際に活躍するB-BOYを起用しているためダンスの迫力満点!
ストーリー概要。
実在するブレイクダンスの国際大会「バトル・オブ・ザ・イヤー」を舞台に、世界の強豪たちに挑むアメリカチームの奮闘を描いた青春ダンスムービー。
ヒップホップ界の大物ダンテは、「バトル・オブ・ザ・イヤー」で過去15年間も優勝できずにいるアメリカを復活させるべく、最強チームを結成することに。
かつて有名バスケットボールチームのコーチとして活躍していた友人ブレイクに監督を依頼し、全米から選りすぐった13人のダンサーたちを大会に送りこむが……。
チームメンバーに人気R&B歌手のクリス・ブラウン、「アバター」のラズ・アロンソ。
コーチ役にTVシリーズ「LOST」のジョシュ・ホロウェイ。



⑧「マジックマイク」


この「マジックマイク」はストリップクラブが舞台の大人向け映画。
マッチョなアメリカ人男性たちが上半身裸でとにかく踊りまくる映画なので、見る人を選ぶ作品だろう。
しかし、監督が「オーシャンズ11」の監督でもあるスティーブン・ソダーバーグなので純粋にオススメ映画。
主人公はアメリカの娯楽雑誌「ピープル」で「最もセクシーな男性」に選ばれたほどで、実際にストリッパーとして踊っていた経験がある。
本物のストリップダンスの迫力と色気を存分に楽しむことができ、ダンス映画の興行収入歴代1位の大ヒット作!ガールズHip Hopなどセクシーなダンスをしたい人は、踊り方の参考になるかもしれない。
⑨「WILD STYLE(ワイルド・スタイル)」


最後は何と言ってもこれ。
ヒップホップカルチャーを世界に広めるきっかけとなった伝説的映画。
実在のグラフィティ・ライターからダンサーやDJ、ラッパーまで総出演し、ヒップホップという新しいムーブメントが生まれる瞬間を鮮明に伝えた金字塔的作品。
ナズ(NAS)やパブリック・エナミー(Public Enemy)、ビースティーボーイズ(Beastie Boys)ら多数のアーティストが影響を受けたと公言している。
ロック・ステディ・クルー出演の映画が日本でも上映するということで初来日し、「笑っていいとも」などでも踊りを披露した。
日本でブレイクダンスが広まるきっかけの1つだろう。
ストーリー概要。
ニューヨーク、サウス・ブロンクス。
覆面をしたレイモンドは、深夜に地下鉄のガレージへ忍び込み、車体に怪傑ゾロのデザインをモチーフにしたグラフィティアートをスプレーで描いていた。
レイモンドのカラフルなグラフィティは話題となり評判を呼んだが、違法行為ゆえに描き手として正体を明かせずにいた。
ある日、新聞記者のバージニアから仕事の依頼が舞い込むが、仕事として描くことと自由に描くことの選択に思い悩む。



【おまけ】ダンス映画でよく使われる名曲5選!
ダンスに音楽は欠かせない。
ダンス映画を見ていると「この曲で踊ってみたい!」と思うことがあると思う。
そこでダンス映画でよく使われる曲と、曲の探し方について紹介しよう。
気になったものがあれば、要チェック!
1:”APACHE” BY INCREDIBLE BONGO BAND
文句なしのストリートダンスの「アンセム」。
この曲はストリートダンス系の映画には必ずと言っていいほど登場する。
Hip Hopが生まれた時代のニューヨーク・ブロンクスを鮮明に描写していると評判のNetflixオリジナル作品”Get Down“など、様々な映画で使われている。
2:”BEAT IT” BY MICHAEL JACKSON
言わずと知れた「ポップの王様」であるマイケル・ジャクソンの楽曲はストリート系、ミュージカル系問わずにあらゆるダンス映画に使われている。
その中でもテンポが速くて盛り上がる”Beat it”は定番中の定番だろう。
”Black or White”や”Billie Jean”などもよく踊られており、マイケル・ジャクソン本人のドキュメンタリーダンス映画である”This Is It”や先ほど紹介した”Glee”などでも登場する。
3 :”BREAKER’S REVENGE” BY BEAT STREET
Hip Hopのバイブル映画「ビート・ストリート」をはじめストリートダンスでは欠かせない名曲!
実際のダンスバトルでもよく流れています。
これがかかるとB-BOYは自然とテンションアップ!
4:“GIVE IT UP OR TURN IT LOOSE” BY JAMES BROWN
Funkという曲のジャンルを確立したと言われるジェイムス・ブラウン。
”Get On Up”という彼の自伝映画をはじめ、時にはダンス映画以外でも頻繁に使われている名曲。
5: “SINGIN’ IN THE RAIN” BY GENE KELLY
ミュージカル映画の定番「雨に唄えば」の代表的な挿入歌。
”La La Land“など様々なミュージカル映画でオマージュされ、オリジナル曲を知っていると「ここでも使われているのか!」と驚くほど耳にするだろう。



最後に曲名音声検索アプリを紹介して終わろう。
曲名音声検索アプリ「SHAZAM」の使い方
ダンス映画を見ていて、「この曲名を知りたい!」と思うことはよくあるよね。
そんな時、インターネットで検索してもいいけど、おすすめのアプリは”Shazam”。
これをぜひ使ってみてほしい。
使い方はとても簡単。
スマートフォンのマイク機能をオンにし、気になる曲を聞かせるだけで、10~20秒の間で曲を検索してくれる。
iPhoneユーザーならiTunesストアや音楽ストリーミングサービス(Apple Music、Spotifyなど)とリンクしているので、すぐに曲を購入・追加する、曲の一部を視聴することも可能。
調べた曲は「ヒストリー」に残るため、いつでも見直すことができるのも使いやすいポイント。
最近では検索精度がとても高くなり、元々の音源を聞かせるとほぼ100%当ててくれるようになった(らしい)。
うまくいくと、鼻歌でも聞きとってくれることもある。
同じようなアプリに”Sound Hound”があり、使い方はほぼ一緒。
検索精度が低かった5年ほど前は両方のアプリに聞かせ、「どちらかがヒットするのか?」という感じだったが、今は1つでも十分。
Shazamがあれば、ショップに入った時に流れている曲をサーチしたり、ダンスバトルの動画で流れている曲やクラブでかかった曲をその場で検索可能となる。
あとでインターネットで検索できないような場面でこそ役に立つ。
ぜひダウンロードして日常生活で使ってみよう。


