今回は、
新しいビジネスを生み出す思考法とは?
を書いていこう。
新たな事業を創出するとき、少し考えるだけで独自のビジネスになる。
これは、他の人とちょっとだけ思考をズラすだけ。
例えば、
市場の飽和によって物が売れなくなることはよくある。
このとき、ほとんどの人は「商品が売れない」と嘆くだろう。
しかし、ちょっとしたことで儲かるビジネスへと早変わりするのである。
ここでは、飽和してしまった市場で新ビジネスを生み出すヒントを書いていこうと思う。
壊したり元通りにすることもビジネスである
世の中を見渡すと「新たな商品やサービスを生み出すことだけがビジネスである」と考える人が大多数。
確かに、物販をしている会社や飲食店など、顧客に対して常に新しいことを提供して商売をしている形態が多いのは事実。
しかし、ビジネスはそれだけではない。
例えば、
壊したり元通りにしたりすることで、大きな利益を出している会社が存在する。
最も分かりやすい例でいえば、工事業界がこれに当たる。
“スクラップアンドビルド”という言葉を聞いた事はあると思う。
スクラップアンドビルド
老朽化して非効率な工場設備や行政機構を廃棄・廃止して、新しい生産施設・行政機構におきかえることによって、生産設備・行政機構の集中化、効率化などを実現すること。
この意味で使う場合は和製英語である。
工事を依頼して新築すると、きれいな家に仕上がる。
ただ、何十年も経過すると、次第に老朽化して立て直しが必要になる。
そのままの状態では地震などで倒壊する恐れがあるから。
つまり、「新たに創出する」ということは、どこかの段階で「壊す必要がある」ことを意味する。
また、取り壊すだけではなくリフォームを行うことも有効。
元ある骨格を再利用するのだ。
そうすれば、値段を抑えながら再建することができる。
これは、「元通りにしている」ことになる。
飲食店でいう”居抜き物件”みたいなもの。
新たに何かを造れば、必ず「壊す」「元通りにする」という作業が必要になってくる。
市場が飽和している状況であるほど、これらの仕事が必要とされる。
つまり、
「市場が飽和して商品が売れない」
と嘆いている時点では、まだまだビジネスの素人という事。
もし飽和した業界にいるのであれば、少し発想を変えて「今の知識を活用してメンテナンス業に応用できないか」と考えるだけでビジネスが飛躍していく。

飽和市場に金脈を見出す思考とは?
「取り壊す」「元通りにする」という考え方は、工事業界でいえば解体やリフォームなどの業種に分類される。
これらの業界は巨大産業。
ただ、工事業界以外の異分野へ目を向けると、「工事業界での解体やリフォーム」に相当するビジネスがまったく発展していない業界は多い。
例えば、
歯科医院はコンビニの数よりも多いといわれている。
そのせいか、開業しても稼げない歯医者は無数に存在している。
他にも、美容師の数はさらに多い。
店舗も無数に存在し、開業している歯科医とは比較できないくらい展開している。
しかも単価が低いため、美容師の給料は低い傾向にある。
それでは、多くの店舗が存在して客の奪い合いになり、いわゆる「飽和している市場」になってしまう。
では、そんな飽和市場でビジネスを行うチャンスがないのだろうか。
もちろんそうではなく、”見せ方“や”手法“を変えるだけで急に儲かるようになる。



見捨てる市場に実は大きな金脈がある


要は、考え方次第。
他人と同じことをしても意味がなく、”独自の方法論”で攻めなければいけない。
あなたなら飽和市場で何を考えるだろうか。
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例えば、ここまで書いてきた考え方を参考にすれば、
「個人で頑張っている歯科医(または美容師)を
まとめる仕組みを作れないか?」
「飽和市場で勝ち抜くための経営アドバイスに興味をもつ人は多いのではないか?」
などを思いつくことができる。
あなたは「市場が飽和している」という言葉を聞いたとき、どのように感じるだろうか。
少なくとも、経営センスのある人ほどチャンスだと考えるはず。



勝手に発展する市場よりも、誰もが見捨てる市場の方に実は大きな金脈が眠っている。
これに着目できる人だけが、ビジネスで大きなチャンスをつかみ取ることができる。
この考えは昔からあるが、それに着目して”ライバル不在の状態”を作り出せるからこそ、ずっと稼げるようになるのである。