今回は、
リーダーに必要なものは何?
という内容を書いていこう。
リーダーシップを発揮するとき、勘違いしやすいのが
「誰もが認める素晴らしい実績を出さないといけない!」
と考えることがあげられる。
もちろん、そうした経歴をもつことは素晴らしい。
ただ、本当にそうした実績が必要なのか?というと、必ずしもそうではない。
何かの分野で頂点を極めた経験は確かに凄い。
それは変わらないが、それがすぐリーダーシップに直結するわけではない。
それよりも、”挫折経験“があったり、”弱者への心配り“をすることが強いリーダーだといえる。
今からその理由と解説をしていこう。
挫折経験によって人は成長する
リーダーである以上は、他人から
「この人に付いて行きたい」と思われる必要がある。
このとき、何でもうまくこなすエリートの人に付いて行きたいか?というと、実はそうでもない。
例えば、
一流大学を卒業した後に大手コンサルティング会社を経験。
その後トップ成績を残して順風満帆な人。
あなたはこの人に指導を受けたいだろうか。
もちろん興味は持つだろう。
しかし、この人の話を聞いても実際参考になるものはない。
むしろ自慢話に花が咲いて苦痛になったり、共感を得れないだろう。
一方で、
三流大学を出て就職し、ダメ営業マンとして仕事をしていた人が「あるきっかけ」を境として大活躍。
その後、最終的に大企業の社長を務めるようになった。
こんな話であればどうだろう。
最初からエリートだった人の話ではなく、自分よりも能力の低いであろう人、または等身大の人がどのようにして成功したのか?に関する物語なので、自分にも応用できることが多いと思えるだろう。
最初から上手くいっている人を見たとき、多くの人は
「あなたのように能力の高い人だから成功できたんだよ…」
と思う。
一方、成果がまったく上がらない人が大成功を収めたとき、
「自分も、あんな風になりたい!」
と思うようになるもの。
そして、この人について行きたいと考えるようになる。
この共感性をうまく使っているのがブログ、商材などのマーケティング。
失敗談や成り上がりストーリーを巧みに使いプロフィールを書いている。

一流選手は必ずしも一流の監督ではない
スポーツの世界で、
「一流選手は必ずしも一流の監督ではない」
という話を聞いたことがあると思う。
これは、一流選手は何でも簡単にできてしまうので、それを言語化して理論的に後輩へ伝えることができない。
と言われている(思われている)ためである。
全員がそうではないが、確かに失敗や挫折の経験が少ないと伝えれられる事は少ない。
要は、「なぜできないのか」「どの部分でつまずくのか」というポイントが分からないと、人にも伝わらない。
一方、例えば、
スポーツの世界で挫折経験のある人であればどうだろう。
●スランプに陥った時
●なかなか成果を出せない時
●心が折れそうになった時
こうした経験を積み、乗り越えることで人は成長していく。
そして、リーダーとして指導する立場になったとき、実際にスランプに悩んでいる人に対して自身の経験から的確なアドバイスを行えるようになる。
●心が弱っている弱者の気持ちを理解することができる。
●どのようなフォローをすればいいのかを理解している。
これらは強いリーダーに必須なのである。
これが一流選手のように問題なく成功した人は、ここまで踏み込んで教えることが出来ない。
「現役時代に輝かしい活躍をした人」
でなくても、スポーツで”一流と呼ばれる監督”がいるのは、こうした理由があるのだ。
なので、生まれ持ったリアルな天才はリーダーシップ性を発揮できない。
なぜなら弱者への心配りができず、その気持ちを理解できないから。
リーダーに輝かしい実績は求めていない。
それよりも、”人に対する配慮“の方が要求される。



大きな実績を残した人の方がリーダーに向いている理由
そうはいっても、大きな実績を残した人の方がリーダーとして任命されやすいのは事実。
そして、成果を残している人ほど、チームをまとめて大きな成果を出す確率が高い。
これは、なぜか。
理由は単純。
誰もが認めるような成果を出すためには、大きな失敗を何回も繰り返し成長した人であることが多いから。
これは大きな挫折経験を何度も重ねることで、「どのように努力すれば凡人が活躍できるか」に関するノウハウを蓄積してる人だと言い換えることができる。
成果を出せなかった人は、単に努力不足である可能性がある。
そして、失敗を恐れて何も行動しない。
シンプルに成功体験は必須であり、何も経験していない口だけの人には人が付いて来ない。
一方、
成果を出している人は、それ以上に無数の失敗を重ね、多くの挫折を味わっている。
成果を出している人であるほど、失敗の数も多いのだ。
輝かしい経歴が必要ないといっても、まったく努力しなくてもいい。
という意味ではない。
むしろ逆。
リーダーであるほど多くの挑戦をして失敗や挫折を経験し、成長することで大きな成果を出せるように努力しなければいけない。
そうした中で活躍するようになれば、”弱者への心配り“や”失敗に対する対処法“を理解できるので、「あの人に付いて行きたい」と思われるようになる。



強いリーダーになる方法のまとめ
リーダーの考え方について、勘違いしている人は多い。
ただ、正しいリーダーシップについて学べば、何をすればいいのか見えるようになる。
リーダー職の人なら、挑戦することで多くの挫折を味わい、その中から成功の糸口を見つけて欲しいと思う。
そうして多くの失敗と成功を掴み、弱者へどのように配慮すればいいのか理解できるようになれば、組織を成功へ導く「強いリーダー」として活躍できるようになるはず。
▽書籍紹介▽
「失敗の数」=「リーダーの実力」!!
トライ&エラーで“昨日の自分”を超えろ!
18年間増収を続ける社長が伝える「仕事」の極意とは?
【内容】
●経営もパチンコも、行き当たりばったりでは勝てない
●武蔵野が「優秀な人」より「それなりの人」を採用するワケ
●どれほど実力があっても、必ず評価が落ちる仕組み
●会社が赤字になるのは、99%社長に原因がある
●変化は起こせないが、変化についていくことはできる
●社員の「はい!」は「聞こえました!」の意味
●「中間報告」のない仕事は、「実行していない」のと同じ
●上司の言うことを聞かない部下は、まともな部下
●部下を「えこひいき」することが、部署の底上げにつながる
●飲み会は、部下の話を上司が聞く場 ……etc.
人材育成から、マネージメント、会社経営の秘訣まで、「経営者」「役員」「部・課長」必読の一冊だぞ!