今回は、


という本を紹介していこう。
この本は以前の記事で紹介した


の続編である。
なので、まだ読んでない人は以下の記事を読んだ方が3倍は理解しやすいと思うぞい⬇︎

では本題に。
ホーは勇気を出して迷路に入り、見事新しい地図を見つけたよね。
「でもちょっと待てよ?
迷路に入らずその場にいたヘムはどうなったの?」
と気になるところ。
なんなら多くの人がヘムのように、怖くて迷路に入れず現場に止まってる人って多いと思う。
だからヘムに対して親しみが湧いたり共感できる人も多い。
なので今回は、ヘムのその後のストーリー。
迷路の外には何がある?
から学べるポイントを3つ書いていこうと思う。
ヘムが気付いた大事な3つのポイント
ヘムはホーに置いてかれた後、最初はホーも諦めて帰ってくると思ってたけど、なかなか返ってこないからとにかく苛立つ。
「ホーは僕のこと忘れたんだ!」
とか
「友達だったのになんで裏切ったんだ!」
などヘムはホーの悪口を言って日々を過ごしていた。
それでも現状のチーズがない状態は一向に解決しない。
そんなある時、ヘムは現場でわかってる事実をメモにまとめた。
それがこの3つ。
●新しいチーズを見つけなければ死ぬ
●迷路は危険で暗がりや袋小路があちこちにある
●すべて自分次第、自分で何とかしないといけない
自分が置かれている状況を認識して、ついにヘムも迷路に出るときに使っていたハンマーとノミを持ち迷路に踏み出した。
ここで学べるポイントの1つ目
人が行動するきっかけは厳しい状況になるから!
例えば、
もしあなたが今、1億円の借金がある状況ならどうするだろうか?
そりゃ、もう今までみたいに普通に働いてる場合じゃなくなる。
何か解決方法はないか?
と考えて行動するよね。
ヘムも同じで、
「このままだと死ぬ!」
という、ものすごい厳しい状況だったから行動したのである。
いや行動するしか選択肢がなかった。
自らどんどん厳しい状況に挑戦する人は、とんでもないスピードで成長していく。
人が変わるには圧倒的な厳しい状況が必要。
それが人が変わる一番のきっかけになる。



ストーリーに戻ろう。
迷路に出たヘムは案の定迷った。
さらにチーズは全く見つからない。
そんな絶望的な状況の時、女の子の小人ホープと出会う。
そしてヘムはホープから握りこぶしほどの”いい匂いがする赤い石”をもらった。
だけど最初は、
「そんな石は食べられない、食べるのはチーズだけだ!」
って思っていた。
でも、あまりにもいい匂いなのでヘムはその赤い石をかじってみた。
すると!
「甘くて酸っぱくて美味しい!」
ヘムは丸々一個食べてしまった。
実はその石は”りんご”で、ホープが最後の一個のリンゴをくれたのだった。


ホープも食べ物のリンゴがなくなり、ヘムと共に迷路の中をさまようことに…。
ヘムとホープは2人で協力して迷路の中を進むが、一向にチーズは見つからない…。
ヘムは重いハンマーとノミを使って壁を破って行くけど、変わらずチーズは全く見つからない…。
ここでホープが言った。
「今までの考え方や、やり方を変えるしかないんじゃない?」
頑固なヘムは、
「このハンマーは最高なんだ!」
「これで今までチーズを見つけてきたんだ!」
と怒りだす。
しかし、ヘムはここであることに気付く。
今までチーズしか食べたことなかったけど、りんごだって美味しかったじゃないか。
ここが学びの2つ目のポイント
古い信念はあなたを囚人にしかねない
これまでのやり方で上手く行ってたんだから、これからも上手く行くんだ!
誰でも最初はそう思うだろう。
でも、いきなりチーズがなくなることもある環境はどんどん変化していく。
例えば、
会社だって売上が上がって利益がたくさんあるうちはいい。
でも、同じやり方をしていたらどんどん利益は減っていく。
●やり方を真似される
●優れた商品やサービスが出てきてくる
●価格競争に巻き込まれる
つまり自分の信念は時として足かせにしかならず、古い信念を捨てて新しい信念を選び取る必要がある。



ヘムは自分の元々の信念を気に入っていた。
でも、それではチーズは見つけられない。
と分かった今、新しい信念を持つことにする。
しかしヘムが信念を変えたとしても、ヘムはヘムであり違う人間(ネズミ)になることはなかった。
そんなある時、ホープが本質を突く良い疑問を持つ。
チーズはどこからやってきたのだろう?
迷路の外には何があるんだろう?
ヘムも最初は「迷路に外なんかない」
って思いたけど、自分の信念に囚われてはいけない!と思い直し迷路には外があると信じて行動しだす。
今まで背負っていた重い荷物、ハンマーとノミを捨てた。
さらに危険だからと避けていた暗がりや袋小路、空っぽの部屋を探していく。
暗がりがすべて暗いのではない
袋小路が袋小路でない
空っぽの部屋だって空っぽとは限らない
今までの信念を変えて行動した。
すると空っぽの部屋の壁に、小さな隙間があることに気づく。


その隙間を抜けると、そこは迷路の外につながっていた。
なんと、迷路の外にはスニーフとスカリそしてホーがいるではないか!
ついに2人は再会することができたのだ!
ここで最後の学びポイント。
考えや信念は全て自分次第
●チーズではなく、りんごを食べる選択をした。
●ハンマーとノミを捨てた。
●空っぽの部屋が本当に空っぽなのか考えた。
自分が今まで持っていた信念をそのまま信じてはいけない。
例えば、
学生時代に喧嘩好きな不良がいたとする、当時のあなたは毎日喧嘩して勉強もせずに、
「あいつはろくな人生を歩まないな」
と思っていたとする。
でも、社会に出たある時、テレビをつけると当時の不良が格闘技の世界チャンピオンとして紹介されていた。
今のあなたよりキラキラして、大金も稼いでいる。


あなたが学生時代から抱いていた信念は正しかったのだろうか?
内容は違えど、これに近い事は結構ある。
あなたが思っている”信念“とか”事実“は正しいとは限らない。
今の職場が一番いいんだ!
この仕事のやり方が一番だ!
転職や副業なんてうまくいくわけない!
こういったあなたの信念にもう一度”疑問“を持ってみては?






というわけで、ストーリーと3つの学びを解説してきた。
最後にまとめに入ろう。
【迷路の外には何がある?】まとめ
①人が行動するきっかけは厳しい状況になるから
②古い信念はあなたを囚人にしかねない
③考えや信念は全て自分次第
この本は薄く本当に読みやすいので、「チーズはどこへ消えた?」と合わせて興味がある方はぜひ読んでみよう。