今回は、
ズバリ、良い商品を作っても売れない!
その理由を解説していこう。
世の中には、良い商品やサービスを開発すれば勝手に売れていく!
と勘違いしている人が多い。
特に職人気質の人であるほど、こんな考えをもっている。
ただ、実際は、いくら製品の中身が良かったとしても売れていくことは…。
ない!
この理由はいくつかあるが、その1つとして
「商品やサービスを頭の中で創造し、商品開発をしてしまう」
ことがある。
要は、
「お客が求めていない商品を開発してしまう」
ことをしてしまうのだ。
では、なぜこうした過ちを犯してしまうか。
今から説明していこう。
自分の頭で考えた製品は売れない
まず基本的に、あなたの頭で考えた商品やサービスが”売れることはない“と考えよう。
つまり、腕のいい職人がどれだけ高品質の製品を開発したとしても無意味なのである。
例えば、
美容室経営をしている男性オーナーがいるとする。
オーナーが新しい化粧品を開発したいと考え、独自の判断で女性用の化粧品開発をしたとしても売れることはないだろう。
理由は、男性である以上、女性の気持ちを理解することはできないから。
そのため、どれだけ高品質の化粧品を開発しても、女性にとって興味のない製品に仕上がってしまう。
しかし、これを回避する方法がある。
それは、
積極的なリサーチ
つまり、お客が「何で悩んでいるのか」を必死になって調査するのである。
そこで、自分の美容室に来店する女性に対して、
「いま使っている化粧品で困ったり悩んでいることはないですか?」
と何人にもヒアリングする。
すると、いろいろな答えが返ってくる。
そして、自分の頭で考えるのではなく、”お客へ調査した結果“だけを参考にして新サービスを構築するようにする。
「無添加素材の化粧品を探している」という意見が多いなら
▶︎オーガニック素材を基盤とした化粧品を開発して店舗に置く。
「毛穴やシミ・ソバカスが気になるので、これを消す化粧品が欲しい」なら
▶︎多くの有効成分を取り入れた美容化粧品の開発をするなど。
このように、実際にその商品やサービスを使うか本気で悩んでいる人の意見をもとに、商品開発してやっと製品が売れていくようになる。
もし調査をせず自分の想像、期待して、
例えば、
「お客は美白化粧品を望んでいるはず!」
など考え商品開発をすれば、高確率で売れない製品が完成してしまうだろう。
だからこそ、顧客リサーチが重要になるのでる。

ビジネスのギャンブルを避け、確実に勝つための顧客リサーチ
とはいえ実際に顧客リサーチは非常に面倒。
ただ、これによってその後の売上が大きく変わる。
多くの人はリサーチを面倒と思い実行しない。
そのため、いくらビジネスをしても稼ぐことができない。
このリサーチを行えば、ほぼ100%の確率で売れる商品の開発に成功する。
しかも、お客の悩みをしっかり聞きリサーチを徹底することで、自分に接点がない分野でも同じように儲かる商品開発を行えるようになる。
自分の頭の中だけで創造した商品であるほど、お客が欲しくないサービスが完成されてしまう。
そこで大事なことが、自分の頭を使わず、お客の意見に沿った内容に仕上げることなのである。
このように顧客調査を行う重要性を理解すると、リサーチなしでは怖くてビジネスを行えないだろう。
それほどリサーチは重要なのだ。
しかし実際のビジネスでは、リサーチをせずに商品開発を行う人が多い。
これは一種のギャンブルであり、イチかバチかの勝負になってしまう。
こうした事態を避け、本来は確実に勝てるビジネスをする必要がある。
ビジネスでギャンブルをやめ、毎回勝てるジャンケンへ転換する。
これで、どのビジネス分野でも成功できる可能性がグッと上がるはず。
あなたの事業はリサーチをしているかな?
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